結末に触れるので未読の方でネタバレを嫌う方はご注意ください。
子供の頃、この作品の映画を予告やレンタルビデオ店で見かけて、酷く恐れた覚えがあった。
当時小学生にも満たなかった私の記憶では、「男の人が拷問される映画」であった。実際、エンターテイメントとしてはその悪趣味な拷問さをメインで押し出した方が良かったと判断したのだろうが、当然原作ではそんな拷問シーンは全体の10分の1にも満たず、101号室の秘密も子供ならいざ知らず大の大人なら鼻で笑ってしまう様な代物だ(勿論、実際同じ事されたら悲鳴を上げるだろうが。)
本編の殆どは、ビッグブラザーの絶対的管理社会の中で彼らに対する反抗心を持ちつつも、成す術なく流される主人公の日常を描いたもので、娯楽性を求める人間は途中で降り落とされるだろう。拷問シーンが望みなら終盤まで持たないし、ハッピーエンドが望みなら最後の展開で落ち込んでしまうだろう。
私と言えば、遅々として進まない二部終盤までの冗長とも思える展開も、社会の在り方に疑問を持ちながらも変える術すら持てず悶々とディストピア世界を生きる主人公の世界を良く描いていて面白と思えた。
それに、こういう未来を描いた小説と言うのは、実際にその未来を生きて答え合わせを出来る立場からすると、現実との差異の中にその作者の思想や、或は発想力などが見えてそれはそれで楽しかった。
しかし、私が気になったのは主人公が牢獄に入れられてからの展開だ。
それまでは良く出来た不条理小説として楽しんでいたのだが、愛情省の中の展開、いわばこの物語のクライマックスである三章は決して良い出来とは言えない。
オーウェルはこの作品を失敗作と言っていて、それは謙遜とか社会情勢による誤解を生む可能性を指していたのかもしれないが、そう言う事とは無関係に純粋に一つの作品として幾つか重大な欠陥があると感じた。
まず第一に、伏線を回収しすぎだ。
作者は第三章においてそれまでの人物との出会いやセリフなどほぼ全てに意味を持たせている。あの人の良い骨董屋店主が実は思考警察で、骨董店は反乱思想を抱く人間を帯び寄せる罠だったと言う所はおお!と思ったのだが、今までの登場人物の殆どが愛情省で主人公と同じく捕まっていて「お前もここに?」を一度ならず何度も連発しすると、「おお・・?」と首をかしげてしまい、終いにオブライエンまで敵の一味だと分かった頃には「やりすぎだろ・・。」と呟いてしまった。
ミステリなどのエンタメ小説においては、こう言った伏線回収は称賛されるべきものだろうが、一方で伏線を回収しすぎると作品を絵空事にしてしまう。出会いやセリフなどが後々どんな意味を持つのか分かるなんて事は、実際フィクションの中でもなければ中々あり得ない。「あの人どうなったんだろう?」みたいなことの連続で我々のリアルは出来ている。それまでの徹底したリアリズムは何処へ行ったのだろうか?少しでもエンタメ性を求める人間はそこまで読みはしないのだから、最後までリアリズムを貫いてほしかった。
せめてオブライエンくらいはどうなったかも分からないくらいの方がリアリズムを保てたと思うのだが。
そして致命的なのが、主人公が最初から最後までただの一市民でしかないと言う事だ。
主人公が思想警察によって心まで変えられそして殺されてしまうと言うのがこの作品のクライマックスだが、このラストに衝撃を受ける読者と言うのは、子供でないとするならあまりに分かりが良すぎると言うものだろう。
作者は最初からあまりに主人公を最終的に敗北する生贄の羊として書き過ぎだ。思想どころか、自分の正気すら誰に直接脅された訳でも拷問された訳でも無いのに疑い出す始末である。
読者に「この男の強い精神は何ものにも覆せない」と思わせるとまではいかないまでも、何かしら勇気のある所を見せればその精神が変えられてしまう所により衝撃もあったのだろうが、もやしのような主人公の精神がオブライエンによって替えられた所で「そうでしょうな」と言う淡白な感想しか出て来ない。
早い話、この主人公のか弱い精神性を変える事は、ビッグブラザーでなくても、オブライエンが語った様なそれ以前のロシア共産党やそれより昔の異端審問官だろうと、誰でも変えられるだろう。それ故、ビッグブラザーの特異性などもあまり見えない。
この主人公が勇者ではないと言うのはこの作品の最も重大な欠陥である。これを見過ごして高評価は時代に関係なくあり得ない。
オブライエンは「君は殉教者にはなれず死んでいき、誰も君を思い出す事は無い。」と言うが、別に主人公は思考警察に捕まる前にも特に社会に反乱する手立てを持たず、当然実行にも移してないのだから、仮に思考警察に捕まらなかったところで、殉教者になれず死んでいき、死んだところで誰も思い出さない人間なのだ。
主人公が殉教者になれないのは、思考警察の拷問洗脳が巧みであるからではなく、単に主人公が勇者でないからに過ぎない。
この作品が後世に残ってるのは、純粋な作品の出来のせいではなく、皮肉にも作者が恐れた政治的解釈による誤解のせいかと思う。と言うより寧ろそう言った点にしか価値のない失敗作なのではないか。と言えば言い過ぎだろうか。
とにかく、20年越しの本作との出会いは非常にがっかりしたものになったと言わざるを得ませんね。

一九八四年〔新訳版〕
Audible版
– 完全版
〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する超全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは、真理省記録局で歴史の改竄に従事していた。彼は奔放な美女ジュリアとの出会いを契機に、伝説的な裏切り者による反政府地下活動に惹かれるようになる。世界文学に燦然たる足跡を残す傑作の新訳版。
©NINETEEN EIGHTY-FOUR by George Orwell (P)2019 Audible, Inc.
- 再生時間16 時間 14 分
- 配信日(Audible)2019/4/19
- 言語日本語
- ASINB07QNJRF3D
- バージョン完全版
- フォマットオーディオブック

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登録情報
再生時間 | 16 時間 14 分 |
---|---|
著者 | ジョージ オーウェル, 高橋 和久 |
ナレーター | 松木 伸仁 |
配信日(Audible.co.jp) | 2019/4/19 |
制作 | Audible Studios/早川書房 |
フォマット | オーディオブック |
バージョン | 完全版 |
言語 | 日本語 |
ASIN | B07QNJRF3D |
Standard Japanese | |
Amazon 売れ筋ランキング | - 402位Audibleブック・オリジナル (の売れ筋ランキングを見るAudibleブック・オリジナル) - 36位文学・フィクション: 現代文学 - 168位全集・選書 (本) - 6,925位文芸作品 |
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.3
星5つ中の4.3
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トップレビュー
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2018年11月17日に日本でレビュー済み
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200人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2019年3月17日に日本でレビュー済み
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訳者あとがきによると、この『一九八四年』はイギリス人が読んだふりをしている小説の第1位にランクされる作品だという。確かに、いまではイギリス人だけでなく世界中の人々が読む前からビッグブラザーの存在を知っていて、「超管理社会」や「 反共」などのイメージで本書を手に取っている節がある。そんな現象がいつしか一人歩きを始め、読むまでもない反共小説となった、という可能性は否定できないだろう。トマス・ピンチョンの解説を読むと、本作は長年、著者の意図しない受け取られ方をされてきたというが、その裏にはこんな「理由」があったと推測できなくもない。
著者であるイギリス人のオーウェルは、民主社会主義を追い求めた人だった。調べれば分かることだが、1920年代以降のイギリス政治は労働党(社会民主主義)と保守党による二大政党制で成り立ってきた。社会民主主義と民主社会主義の違いを実感として述べるのは日本人には難しいことかもしれない。ともかく、共産主義(そしてその“前段”にある社会主義)と資本主義という全く別の、しかし、どちらも手放しでは受け入れ難い思想の間に生じた妥協案のような思想・主義の中で当時の人々はより良い道を探ろうとしたわけだ。
時代的に、ファシズムなどの全体主義に反する思想をオーウェル自身も持ったことは自然だ。だが、思想や主義自体が、それを掲げる人間の側で純粋に発現するとは限らない。事実、オーウェルは自国イギリスにもファシストと事実上変わらない労働党員たちがあふれているのを目の当たりにする。思想や主義などというものは権力者側に都合よく利用されるもの。では、労働者階級の人々は「事実上の全体主義」にどう対峙すべきなのか? この疑問へのオーウェル自身の思いが本作品には綴られている、と私は理解している。有り体に言うなら、本書は「反共」の範疇にとどまるものではなく、全体主義を含む「支配」そのものへの反抗を企図した作品なのだと思う。
実のところ私は、この作品が“反共小説”かどうかという点にほとんど関心はない。それよりも、本書ではある思想や主義を方向づけるものは何かというたいへん興味深いテーマが論じられている点に注目すべきだと思っている。それは、思想統制とはすなわち「言語統制」(つまりは言論統制)であろうという著者のアイデアだ。この点を強調するために付け加えられたのがあの附録なのではないか。そうであるとするなら、「思想統制とはこういうものだ」という、著者自身の考える支配の構図が垣間見えるようで、これまた興味深い。
物語が一人歩きをすることはしばしばある。著者の意図しない方向に物語が歩み始めたとしたら、著者の心情はさておき、それはそれで価値の創発というものではないか。いや、「思想」の詰まった作品とは、みなそういうものかもしれない。
著者であるイギリス人のオーウェルは、民主社会主義を追い求めた人だった。調べれば分かることだが、1920年代以降のイギリス政治は労働党(社会民主主義)と保守党による二大政党制で成り立ってきた。社会民主主義と民主社会主義の違いを実感として述べるのは日本人には難しいことかもしれない。ともかく、共産主義(そしてその“前段”にある社会主義)と資本主義という全く別の、しかし、どちらも手放しでは受け入れ難い思想の間に生じた妥協案のような思想・主義の中で当時の人々はより良い道を探ろうとしたわけだ。
時代的に、ファシズムなどの全体主義に反する思想をオーウェル自身も持ったことは自然だ。だが、思想や主義自体が、それを掲げる人間の側で純粋に発現するとは限らない。事実、オーウェルは自国イギリスにもファシストと事実上変わらない労働党員たちがあふれているのを目の当たりにする。思想や主義などというものは権力者側に都合よく利用されるもの。では、労働者階級の人々は「事実上の全体主義」にどう対峙すべきなのか? この疑問へのオーウェル自身の思いが本作品には綴られている、と私は理解している。有り体に言うなら、本書は「反共」の範疇にとどまるものではなく、全体主義を含む「支配」そのものへの反抗を企図した作品なのだと思う。
実のところ私は、この作品が“反共小説”かどうかという点にほとんど関心はない。それよりも、本書ではある思想や主義を方向づけるものは何かというたいへん興味深いテーマが論じられている点に注目すべきだと思っている。それは、思想統制とはすなわち「言語統制」(つまりは言論統制)であろうという著者のアイデアだ。この点を強調するために付け加えられたのがあの附録なのではないか。そうであるとするなら、「思想統制とはこういうものだ」という、著者自身の考える支配の構図が垣間見えるようで、これまた興味深い。
物語が一人歩きをすることはしばしばある。著者の意図しない方向に物語が歩み始めたとしたら、著者の心情はさておき、それはそれで価値の創発というものではないか。いや、「思想」の詰まった作品とは、みなそういうものかもしれない。
ベスト1000レビュアー
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一党独裁国家の監視社会の中、歴史の改ざんを仕事にする主人公が反政府活動に染まっていく物語。
小説ではあるが、一党独裁国家の考え方、行動指針が非常にリアルであり社会の裏側を体感。
記録は一つ残らず廃棄もしくは捏造。矛盾する2つの考え方や嘘を知りながらも、両方が正しいと信じる、もしくは忘却する「二重思考」。年ごとに言葉の語数を減らし、制限することにより、思考の範囲を狭めていく。人民を無知なままに、理解力をかいたままに維持。産業の車輪を回しつつも、絶え間なく戦争を行い、物質を消費・破壊し続け、貧困状態を維持するための戦争。等の考え方は恐ろしくも衝撃的だった。
「彼女は理解しなかった──幸福などというものは存在しないこと、唯一の勝利は自分たちが死んでからずっと先のはるか未来にしかないこと、党に宣戦布告した瞬間から自分は死人だと考えるべきだということを。」
小説ではあるが、一党独裁国家の考え方、行動指針が非常にリアルであり社会の裏側を体感。
記録は一つ残らず廃棄もしくは捏造。矛盾する2つの考え方や嘘を知りながらも、両方が正しいと信じる、もしくは忘却する「二重思考」。年ごとに言葉の語数を減らし、制限することにより、思考の範囲を狭めていく。人民を無知なままに、理解力をかいたままに維持。産業の車輪を回しつつも、絶え間なく戦争を行い、物質を消費・破壊し続け、貧困状態を維持するための戦争。等の考え方は恐ろしくも衝撃的だった。
「彼女は理解しなかった──幸福などというものは存在しないこと、唯一の勝利は自分たちが死んでからずっと先のはるか未来にしかないこと、党に宣戦布告した瞬間から自分は死人だと考えるべきだということを。」
2020年3月29日に日本でレビュー済み
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トマス・ピンチョンの解説は収録されていません。
訳者あとがきの後にサラッと書かれていたこの一言に愕然としました。
紙の本はすでに旧訳版を持っているので、新訳のKindle版は
半分はそれが読みたくて買ったのに、載ってないって…あんまりです。
なぜ買う前に商品説明にそれを明記してくれていないのでしょう。
作品は文句なくすばらしいと思いますが、商品としてはこの評価にならざるを得ません。
Kindle版を買おうと思っている方は、どうぞご注意ください。
訳者あとがきの後にサラッと書かれていたこの一言に愕然としました。
紙の本はすでに旧訳版を持っているので、新訳のKindle版は
半分はそれが読みたくて買ったのに、載ってないって…あんまりです。
なぜ買う前に商品説明にそれを明記してくれていないのでしょう。
作品は文句なくすばらしいと思いますが、商品としてはこの評価にならざるを得ません。
Kindle版を買おうと思っている方は、どうぞご注意ください。
殿堂入りベスト50レビュアー
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"昔の文明は愛と正義を基礎にしていると主張した。われわれの文明の基礎は憎悪にある。われわれの世界には恐怖、怒り、勝利感、自己卑下以外の感情は存在しなくなる。他のものはすべてわれわれが破壊する"1949年に発刊され、様々な影響を与え続けてる本書は時代を越えて多くを私たち考えさせてくれる。
個人的には、何十年も前の学生時代に読んだきりで、すっかり内容を忘れていた事から。また最近の逮捕されたミュージシャンを巡る自粛報道や、オープンネットワークと謳いつつも、実際は一部の運営者に牛耳られつつ"民主的に"運営される○ikipediaなどにうんざりした事から久しぶりに本書を手にとったわけですが。
冷静時代やスターリンの時代の昔を色濃く彷彿させつつも、政府に都合の悪い事を改竄し続ける【真理省】人々に発信しつつ監視する【テレスクリーン】言葉を単純化させ思考力を奪う【ニュースピーク】など、政治はそのままに(笑)テレスクリーンをSNS、ニュースピークを数秒間動画と置き換えると、今にも見事に当てはまる気がしてゾッとします。
また、新訳版の本書の解説は何とトマス・ピンチョンがしているという豪華さにも驚かされたのですが。冷たさと絶望のままに物語こそ幕が閉じるものの、【希望があるとするなら、それはプロールたちのなかにある!】過去形の巻末付録といい【その気になりさえすれば】普通の人たちが変革を起こすことができる。と希望を伝えてくれているのは、単なるディストピア小説に留まらない素晴らしさだと思いました。
誰にとってなのか?わからない浄化や清潔が優先される空気にモヤモヤを抱える誰か、あるいは敗戦を終戦に、連合国を国連に。と、兎角言葉を都合よく編集し改竄し続けるどこかの国にやれやれと感じている誰かにオススメ。
個人的には、何十年も前の学生時代に読んだきりで、すっかり内容を忘れていた事から。また最近の逮捕されたミュージシャンを巡る自粛報道や、オープンネットワークと謳いつつも、実際は一部の運営者に牛耳られつつ"民主的に"運営される○ikipediaなどにうんざりした事から久しぶりに本書を手にとったわけですが。
冷静時代やスターリンの時代の昔を色濃く彷彿させつつも、政府に都合の悪い事を改竄し続ける【真理省】人々に発信しつつ監視する【テレスクリーン】言葉を単純化させ思考力を奪う【ニュースピーク】など、政治はそのままに(笑)テレスクリーンをSNS、ニュースピークを数秒間動画と置き換えると、今にも見事に当てはまる気がしてゾッとします。
また、新訳版の本書の解説は何とトマス・ピンチョンがしているという豪華さにも驚かされたのですが。冷たさと絶望のままに物語こそ幕が閉じるものの、【希望があるとするなら、それはプロールたちのなかにある!】過去形の巻末付録といい【その気になりさえすれば】普通の人たちが変革を起こすことができる。と希望を伝えてくれているのは、単なるディストピア小説に留まらない素晴らしさだと思いました。
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他の国からのトップレビュー

kei Hoshika
5つ星のうち5.0
読むならKindle版ではなくこちらを!!
2017年11月9日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
巻末のトマス・ピンチョンによる解説がKindle版では収録されていない!!
作品自体はまさにディストピア作品の礎となったと言える名作で
アメリカ文化に於いては反全体主義の象徴として人口に膾炙している。
直近では伊藤計劃の虐殺機関や小島秀夫のMGSVでもモチーフになった。
新訳は新庄訳の1984よりスルスル読み進められる印象。
作品自体はまさにディストピア作品の礎となったと言える名作で
アメリカ文化に於いては反全体主義の象徴として人口に膾炙している。
直近では伊藤計劃の虐殺機関や小島秀夫のMGSVでもモチーフになった。
新訳は新庄訳の1984よりスルスル読み進められる印象。

Amazon Customer
5つ星のうち5.0
Five Stars
2017年6月3日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Better than expected