素晴らしいのひと言。作者の頭脳、創作に対する誠意、読者へのサービス精神。
こういう漫画家さんを超一流と呼ぶのだろう。
前巻から続いている今回の話は、ポイントが作品の隅々にまで散らばっているため、
ちょっと内容に触れるとネタバレになりかねない。だからあまり突っ込んだことは
書けないんだが……要は「被害者複数の誘拐事件」。そのうちの1人が久能くんと
仲良しの刑事・青砥さんの娘(別れた妻が育ててる)の友香ちゃんで、久能くんが
ほぼ必然的な形で事件に巻き込まれ、解決に参加していく流れ。
この話の見事なポイントは、複数の被害者(子供たち)とその親たちが、並存状態
ではないこと。ボカして言うけど、主犯の奴の思索により、おたがいがものすごく
複雑に影響し合う関係にされてしまう。共闘とも違うし……話の後半からの展開は、
どこの神様が考えたんだって驚かされる。ぜひとも読んでみてください。
展開には触れにくいから断片的に具体的な感想を。
★号泣するDQN臭い夫婦の背中を、慰めるようにさする友香ちゃんは本当いい娘。
終盤ではDQN夫婦もまた……
★青砥刑事が「あっちゃん」と呼ぶ奥さん、なんかすげー人だなと思ったら……
★久能くんの洞察力は相変わらず怖い。一時期より蘊蓄が少なくなったけど、俺は
好きだったのにな。評判よくなかったのかな。事件に直接関わりない話でも内容は
面白いし、本流ともリンクするし、なのに楽しく読んでるって読者は少数派か?
★一応の結末の後、非常に胸糞悪い奴の存在が明かされる多重構造。百倍ムカつく。
★友香ちゃんが赤ん坊の頃の青砥さんとのエピソード、さらーっと描かれてるけど
かなり印象深い。大技も小技も完璧な漫画家さんだわ。
★風呂光さんが相変わらず可愛い。今回の警察側の主役はずっと青砥さんだけど。
★最初から最後まで「あるキーワード」が関わっている。これは出来過ぎかな……
友香ちゃんが言ってたのは偶然だもんね。ちなみにそのワードは12星座のひとつ。
★「動機」については「漫画的によく練ってあるなあ」と感じる人も多いだろうが、
個人的にはちょっと普通の人の感性からは「遠い」かなと思う。明かされた内容は、
ことごとく予想が裏切られる快感を与えてくれたけど。
★すげー嫌な奴として描かれているカマキリ女、妙にかっこいい。造形がうまい。
いやいやいや、シリーズ最高傑作か。4つの蔵のやつも、入れ替わる双子のやつも
素晴らしかったけど(面白さではカエル男の話が絶品だったが、あれは一部描写に
ズルがあった)、今回はその倍は惹き込まれた。
購入オプション
Kindle 価格: | ¥495 (税込) |
獲得ポイント: | 26ポイント (5%) |

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません 。詳細はこちら
Kindle Cloud Readerを使い、ブラウザですぐに読むことができます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ミステリと言う勿れ(10) (フラワーコミックスα) Kindle版
価格 | 新品 | 中古品 |
菅田将暉主演 2022年1月 ドラマ化!
累計1300万部突破の大ヒット作が、フジテレビ系月9枠にてTVドラマ化!
主演・菅田将暉さんで2022年1月より放送開始です。
10巻は青砥編クライマックス!
娘を誘拐された刑事・青砥と行動を共にすることになった整。
しかし事件は、8年前に青砥が冤罪を起こした未解決事件へと繋がってゆき…!?
月刊フラワーズ(毎月28日頃発売)にて絶賛連載中!
累計1300万部突破の大ヒット作が、フジテレビ系月9枠にてTVドラマ化!
主演・菅田将暉さんで2022年1月より放送開始です。
10巻は青砥編クライマックス!
娘を誘拐された刑事・青砥と行動を共にすることになった整。
しかし事件は、8年前に青砥が冤罪を起こした未解決事件へと繋がってゆき…!?
月刊フラワーズ(毎月28日頃発売)にて絶賛連載中!
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2021/12/10
- ファイルサイズ73417 KB
この本はファイルサイズが大きいため、ダウンロードに時間がかかる場合があります。Kindle端末では、この本を3G接続でダウンロードすることができませんので、Wi-Fiネットワークをご利用ください。
-
このシリーズの次の2巻
¥ 990
31 pt (3%) -
シリーズをまとめ買い (11巻)
¥ 5,445
352 pt (6%)
このシリーズの次の2巻
シリーズの詳細を見る
シリーズをまとめ買い (11巻)
シリーズの詳細を見る
Kindle Unlimited 読み放題対象の少女マンガ
-
Kindle 価格: ¥ 6146pt (1%) -
Kindle 価格: ¥ 6346pt (1%) -
Kindle 価格: ¥ 704216pt (31%) -
Kindle 価格: ¥ 6386pt (1%) -
Kindle 価格: ¥ 7508pt (1%) -
Kindle 価格: ¥ 1982pt (1%) -
Kindle 価格: ¥ 7167pt (1%) -
Kindle 価格: ¥ 7167pt (1%) -
Kindle 価格: ¥ 7167pt (1%) -
Kindle 価格: ¥ 7167pt (1%) -
Kindle 価格: ¥ 5465pt (1%) -
Kindle 価格: ¥ 796389pt (49%) -
Kindle 価格: ¥ 607307pt (51%) -
Kindle 価格: ¥ 7167pt (1%) -
Kindle 価格: ¥ 5465pt (1%) -
Kindle 価格: ¥ 577275pt (48%) -
Kindle 価格: ¥ 5005pt (1%) -
Kindle 価格: ¥ 5005pt (1%) -
Kindle 価格: ¥ 0 -
Kindle 価格: ¥ 2753pt (1%)
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
こちらもおすすめ
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.7
星5つ中の4.7
5,422 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年12月12日に日本でレビュー済み
違反を報告する
Amazonで購入
49人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2021年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
父親らしさ、そういったものが見れてよかったです。
奥様の顔も拝見できてよかった。
サイコパスの犯人はたとえ逮捕に至ったとしても反省することは決してなく、むしろ自分の犯行に誇りさえ持っている…。被害者が哀れでならない、、どこまでも胸糞の悪いもので読んでいて胸が苦しくなりました。
今回の犯人も然るべき報いを受けてほしいです。
と、キャラクターたちに対する感想を書かせていただきましたが、本当にこの漫画に出会えてよかったです。
久能くんの考え方や一言一言が全て生活の糧になり、自分もよく「考える」ようになりました。色んなことを。
これからも続編楽しみにしてます。
奥様の顔も拝見できてよかった。
サイコパスの犯人はたとえ逮捕に至ったとしても反省することは決してなく、むしろ自分の犯行に誇りさえ持っている…。被害者が哀れでならない、、どこまでも胸糞の悪いもので読んでいて胸が苦しくなりました。
今回の犯人も然るべき報いを受けてほしいです。
と、キャラクターたちに対する感想を書かせていただきましたが、本当にこの漫画に出会えてよかったです。
久能くんの考え方や一言一言が全て生活の糧になり、自分もよく「考える」ようになりました。色んなことを。
これからも続編楽しみにしてます。
2021年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
感想が簡単に書けないほど重い。
事件が事件だけに、ってこともある。
主人公が直接……、という描写があって、主人公と感覚をシンクロさせて
読んでしまったため、自分にダメージ入りました。
所詮読者は安全圏から物語を読んでいる。しかし、それでも少年誌のミステリーには
定番の「触るな!」のセリフを配置することでバリアがはられてたんだなぁ、と思い至りました。
他のレビュアーさんの「田村先生の作品では人類ほぼ死滅してきてるので、ファンでいる以上仕方ないですね。」
というレビューを読んで、ああ、そうなんだ、なら覚悟して読まないと仕方ないね、と、
妙に納得してしまいました。
なるべくネタバレにならないように書きますが、実在のあの会社のグループ会社にはシステム開発会社もあるから、そこから出向とかしてて経験あるとかだとあれはできちゃいそう。
創作の中の会社の設定がどこまで考えられてるかは分かりませんが、無理だろそれ、と、いやありかも、の
ギリギリをうまく突いてくるなと。
それから、重機の描写がなんか上手い。ざっと描写してあるのに実在感があるというか。
上手く言語化出来ないけど、キャラクターの顔、表情がコマの大半を占める漫画で、
ポンと重機が出てくると凄く印象に残る。
ミステリーの定型文(フォーマット)をあえてずらして配置するのは、本当に上手い。
どのシーンのどのセリフかは、読んでいただければ多分分かると思いますが、
ミステリーのパターンを知っている人ほど「おいおい、何言ってんだコイツ?」ってなると思う。
自分も青砥さんと一緒になって混乱しました。
ただ、本当にキツかったので、今後も覚悟して読まないといけないのか…。
仕方ないね。
事件が事件だけに、ってこともある。
主人公が直接……、という描写があって、主人公と感覚をシンクロさせて
読んでしまったため、自分にダメージ入りました。
所詮読者は安全圏から物語を読んでいる。しかし、それでも少年誌のミステリーには
定番の「触るな!」のセリフを配置することでバリアがはられてたんだなぁ、と思い至りました。
他のレビュアーさんの「田村先生の作品では人類ほぼ死滅してきてるので、ファンでいる以上仕方ないですね。」
というレビューを読んで、ああ、そうなんだ、なら覚悟して読まないと仕方ないね、と、
妙に納得してしまいました。
なるべくネタバレにならないように書きますが、実在のあの会社のグループ会社にはシステム開発会社もあるから、そこから出向とかしてて経験あるとかだとあれはできちゃいそう。
創作の中の会社の設定がどこまで考えられてるかは分かりませんが、無理だろそれ、と、いやありかも、の
ギリギリをうまく突いてくるなと。
それから、重機の描写がなんか上手い。ざっと描写してあるのに実在感があるというか。
上手く言語化出来ないけど、キャラクターの顔、表情がコマの大半を占める漫画で、
ポンと重機が出てくると凄く印象に残る。
ミステリーの定型文(フォーマット)をあえてずらして配置するのは、本当に上手い。
どのシーンのどのセリフかは、読んでいただければ多分分かると思いますが、
ミステリーのパターンを知っている人ほど「おいおい、何言ってんだコイツ?」ってなると思う。
自分も青砥さんと一緒になって混乱しました。
ただ、本当にキツかったので、今後も覚悟して読まないといけないのか…。
仕方ないね。