第六巻を読んだ感想としては「マトリ」という題名からすると、若干違うかな…と感じました。
スーパーで働く店員さんの話は大麻が話のカギになっているのではなく、ストーカー犯罪の恐さ、何事にも臆病になってしまい、つい流されてしまったために後悔が積み重なり、そこから自分なりに立ち直ろうとする店員さんの姿が主体になっています。確かに巻末に向けてドキドキ感は盛り上がっていくのですが、よくよく考えてみると大麻という存在がなくてもストーリーを進めることが可能だな…と思ってしまいました。
次巻の第七巻でどのように話をまとめるのかで、第六巻の評価は変わる気がしますが、読了の感想としてはちょっと肩すかしをされた気分です。芸能人の麻薬使用などで、マトリの存在が話題にもなっている今だからこそ、もっとクスリの部分にフォーカスしてほしいなと思う次第です。
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