この漫画の欠点は、とにかく登場人物が多いこと。
しかも前世と今世とあるので、巻頭の人物相関図とにらめっこしながら読まないと頭がこんがらがる。
はっきり言って、絵の方は今一で描き分けもあまり出来ていないように想う。
そういう不満点もあることはあるが、それでもストーリーの面白さは圧倒するものがある。
しかし、このところベロニカ側とユージン側それに神官側も怪しい動きを見せ、さらには七浦らの黒幕も気になる。
とにかく、闇討ち偽証と腹の探り合い展開になってきて、誰が味方で誰が敵かわからないシリアスな疑心暗鬼な雰囲気に包まれてる。
こういうのも悪くはないのだが、さすがに長く続くと息がつまってくる。
それでなくとも、物語の進行はやたら遅く、テンポも良いとは言えないのだから。
これも、一気に物語が進展していく前触れなのだろうけど。
謎も解決していないこともあり、とにかくここ2、３巻ばかりは爽快感はあまり感じられない。
それでも今後を期待するには十分なストーリーの深さは感じられる。
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