まずは完結おめでとうございます。
押切先生。
最終巻を読む前に、1巻から読み返し、万全の態勢で最終巻に臨みました。
感動したのはもちろんですが、完結した作品として評価した場合、
【これほど感動する人を選ぶ漫画もそうはない】
と言うのが素直な感想です。
テレビゲーム黎明期から興隆期までをリアルに生きていた、まさに「ゲームで育ってきた僕ら」と言える、37、8歳~47、8歳(2019年現在で)の、それもバカのようにアホウのようにゲームに夢中になっていた人にしかわからない感動があります。
(辛うじて、この年代に憧れを抱く若いゲーマーなら近い感動を味わえるかもしれませんが)
『面白いのは面白いけどそんなによかった?』と思うのも、『なんか平凡だった』と言う感想も当然あってしかるべきです。
全編を通して当時の空気感を絶妙に再現できているからこそ、その空気に自然に浸れる人にしか読み解けない物語が内包されています。
「ゲームばかりやっていて!」「くだらない!!」「時間の無駄だ!!」
『大人』と言えばそんな人ばかりが周りにいた時代。
こんなにワクワクさせてくれる、こんなに熱くさせてくれる、こんなに輝いているゲームをひたすらにむさぼりたくて仕方ない自分。
「見習いなさい!」と言われるような友人は周りから消えて行って、『あー 俺もこいつもダメ人間だ』と思うような友人ばかりが残っていた。
それでもゲームが最高で、それ以外は二の次だった。
大人になってみれば案の定、ゲームは何の役にも立たなかった。
仕事の上でも、恋愛の上でも、世間的な付き合いでも
ゲームは何の役にも立っていない。
でも、それでも「ゲームなんてやらなきゃよかった」とは絶対に思わない。
役に立つとか立たないとかそんなことはどうでもいい。
僕らはゲームを愛している。
だからこそ、この最終巻に感動するんだ。
愛して愛して愛してやまなかったゲームが、僕らの分身と言ってもいいハルオを愛し返してくれる。
望んだこともないし、現実にはあり得ない奇跡を起こしてくれる。
ありきたりと言いたければ言えばいい。
言葉足らずと言われるのもわかる。
よくわからないと言うのも至極当然。
だって、この物語はあなたたちのものではないから。
ゲームで育ち、ゲームを愛してやまない僕らのための物語だから。
名作は風化しない。そういう意味ではこの作品は名作とは言えないでしょう。
僕ら、ゲームと育ってきた世代がいなくなれば、本当の感動を見つけ出せる人もいなくなってしまうかもしれない。
でも、きっと、押切先生は名作を描こうと思ったわけではないと思う。
『ゲームで育ってきた俺は、いつまでもゲームを愛している』
そう言う思いで描かれていたのだと。
だから、この作品を愛する僕が押切先生に言えることはこれだけです。
『ゲームで育ってきた僕も永遠にゲームを愛している』
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ハイスコアガール(10)(完) (ビッグガンガンコミックススーパー) コミック – 2019/3/25
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1フレーム&1ドットの集大成! 完結の最終巻──!!
互いの想いがのしかかる心拍数。
ソニックとスクリューの回転数。
BPM最大バトルの果て、心に残る“青春"がエンディングを迎えたとき、彼らは決意で満たされる──。
互いの想いがのしかかる心拍数。
ソニックとスクリューの回転数。
BPM最大バトルの果て、心に残る“青春"がエンディングを迎えたとき、彼らは決意で満たされる──。
- 本の長さ1ページ
- 言語日本語
- 出版社スクウェア・エニックス
- 発売日2019/3/25
- ISBN-104757560761
- ISBN-13978-4757560765
新品まとめ買い ハイスコアガール
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.8
星5つ中の4.8
368 件のグローバル評価
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久っ々に漫画で感動したわ。この終わり方はその後がすんごい気になる。その後をだしてもいいくらいの終わり方だった。アニメの方が感情移入しやすそうで泣くかも。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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VINEメンバー
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まぁぶっちゃけるとこの巻だけ読んでも十分に感動できる本作。
でもこの数巻中だるみっぽい感じだったんで(特に再開後はちょっと日和ってたのか)
最終巻でのテンションの回復は逆に意外だった。
最終決戦の場面はなんか『ゆうやみ』のバトルシーンを彷彿とさせる気迫だった。
そう、まだこんな炎が作者の中に残ってたんだ…とちょっと嬉しかった。
もしかして例の藤田和日郎の影響だろうか。
んで、ラストは理由はどうあれアメリカに移住するヒロインと
それを死に物狂いで追いかける主人公、というまたありがちな設定だが、
この際使うフレームは感動できればなんでもアリだ。
そこをゴチャゴチャ言ってたらマンガなんか成立しない。
要は同じハンバーグ定食だって、どれだけシェフの技術やこだわりをぶち込むかで違うように
つぎ込む思い入れや熱量が半端なければ
数えきれなくらいみてきたはずのシチュエーションがまた違って見えるものだ。
そういう意味で、このラストはやはり光って見えた。
うん、青春はやっぱり良い。過ぎ去ってから改めてそう思う。
でもこの数巻中だるみっぽい感じだったんで(特に再開後はちょっと日和ってたのか)
最終巻でのテンションの回復は逆に意外だった。
最終決戦の場面はなんか『ゆうやみ』のバトルシーンを彷彿とさせる気迫だった。
そう、まだこんな炎が作者の中に残ってたんだ…とちょっと嬉しかった。
もしかして例の藤田和日郎の影響だろうか。
んで、ラストは理由はどうあれアメリカに移住するヒロインと
それを死に物狂いで追いかける主人公、というまたありがちな設定だが、
この際使うフレームは感動できればなんでもアリだ。
そこをゴチャゴチャ言ってたらマンガなんか成立しない。
要は同じハンバーグ定食だって、どれだけシェフの技術やこだわりをぶち込むかで違うように
つぎ込む思い入れや熱量が半端なければ
数えきれなくらいみてきたはずのシチュエーションがまた違って見えるものだ。
そういう意味で、このラストはやはり光って見えた。
うん、青春はやっぱり良い。過ぎ去ってから改めてそう思う。
ベスト1000レビュアー
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〆としては良くある、綺麗にまとまってるように見えるけど実際は投げっぱなしジャーマンといった感じ
ラブコメでコレをやられると2人の愛の結末は書かれているが
恋愛模様の結末は放り投げることになるので、個人的に好みでは無い
ストーリーとしては意識し合う前のきっかけである格ゲーの対戦で纏めて
海外に行くヒロイン、見送りに行かない主人公
誰かに諭されて時間ギリギリで間に合ってお別れという
どっかで見たことがあるコテコテのラスト
そういった作品にありがちな数年後を描いて欲しかった所
ラブコメでコレをやられると2人の愛の結末は書かれているが
恋愛模様の結末は放り投げることになるので、個人的に好みでは無い
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誰かに諭されて時間ギリギリで間に合ってお別れという
どっかで見たことがあるコテコテのラスト
そういった作品にありがちな数年後を描いて欲しかった所
ベスト100レビュアー
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大阪の「スーパーストリートファイターIIX」全国大会、ハルオ@ガイルと大野@ザンギエフの
対戦、気迫と魂の決着。これを最後に大野はアメリカに行ってしまうのか……!!
作品としては二人の「最後の」対決、小春とのケジメ、空港でのファイナルと十二分に楽しめ
ました。見送りである最後は1巻ラストの焼き直しになるんじゃないかと思っていたら結構ぶっ
飛んだネタで〆てきました。もはやハルオのスタンド能力では(笑)。でも個人的に一番は
最終回の一つ前、ついに恋の敗者であることを受け入れハルオを見送る小春、万感の想いに
あふれるその表情。切ない。
後半は特にラブコメ要素が強かったですけど、90年代のゲームネタでなつかしい輝きの日々
を思い出させてくれた傑作でした! いつか大人になった彼らを見てみたいものです。
アニメ2期も決定したので最後まで観れそうでこちらも楽しみ。
でも二人の恋路というか大野さんの政略結婚の件は結局解決していないんだけど、どうする
んだろう。何年か後、大野さんの結婚式にハルオが乱入してくるのか(笑)。
あと「指輪」の返却は……普通に考えれば「きっぱり縁切り」では……乙女心は難しい。
対戦、気迫と魂の決着。これを最後に大野はアメリカに行ってしまうのか……!!
作品としては二人の「最後の」対決、小春とのケジメ、空港でのファイナルと十二分に楽しめ
ました。見送りである最後は1巻ラストの焼き直しになるんじゃないかと思っていたら結構ぶっ
飛んだネタで〆てきました。もはやハルオのスタンド能力では(笑)。でも個人的に一番は
最終回の一つ前、ついに恋の敗者であることを受け入れハルオを見送る小春、万感の想いに
あふれるその表情。切ない。
後半は特にラブコメ要素が強かったですけど、90年代のゲームネタでなつかしい輝きの日々
を思い出させてくれた傑作でした! いつか大人になった彼らを見てみたいものです。
アニメ2期も決定したので最後まで観れそうでこちらも楽しみ。
でも二人の恋路というか大野さんの政略結婚の件は結局解決していないんだけど、どうする
んだろう。何年か後、大野さんの結婚式にハルオが乱入してくるのか(笑)。
あと「指輪」の返却は……普通に考えれば「きっぱり縁切り」では……乙女心は難しい。
殿堂入りベスト100レビュアー
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一時連載中止など、すったもんだの末なんとか無事終了することができましたね。
主人公とヒロインの、ゲーム面、恋愛面での決着が付きます。
果たして…
作品としてはこれまで面白く拝見していましたが、後半はネタ切れなのか方向性が変わったためか大分トーンダウンした感じがします。
やはりゲームの面で問題が発生したため、色々な作品を出すことが難しくなり、新たな作品とかがほとんど出なくなったのも影響してそうですね。
どうしても同じゲーム、同じ(ゲーム)キャラクターの描写が多くなり、新鮮さや驚きが薄れてしまいました。
恋愛に重点を置き始めましたが、正直そこまで特色ある内容には感じられませんでした。
前巻の最後、まさかの大野が敗退するという流れは興味深かったですが、結構あっさり復活したのも拍子抜けでしたね。
ハルオvs大野の戦いも、これまでの表現の延長程度だと感じてしまいました。
これなら『ヴァンパイア ハンター』でのハルオvs日高の方が興奮したかな?
ラストも、まあある程度予想できた流れでしたが、せめてその後にもう一話は欲しかったですね。
「もう終わり!?」という感想です。
作品全体としては良かったですが、後半から終わりにかけてはちょっと残念だと感じました。
ただこの作者の作品は好きなので、また次回作を期待したいです。
主人公とヒロインの、ゲーム面、恋愛面での決着が付きます。
果たして…
作品としてはこれまで面白く拝見していましたが、後半はネタ切れなのか方向性が変わったためか大分トーンダウンした感じがします。
やはりゲームの面で問題が発生したため、色々な作品を出すことが難しくなり、新たな作品とかがほとんど出なくなったのも影響してそうですね。
どうしても同じゲーム、同じ(ゲーム)キャラクターの描写が多くなり、新鮮さや驚きが薄れてしまいました。
恋愛に重点を置き始めましたが、正直そこまで特色ある内容には感じられませんでした。
前巻の最後、まさかの大野が敗退するという流れは興味深かったですが、結構あっさり復活したのも拍子抜けでしたね。
ハルオvs大野の戦いも、これまでの表現の延長程度だと感じてしまいました。
これなら『ヴァンパイア ハンター』でのハルオvs日高の方が興奮したかな?
ラストも、まあある程度予想できた流れでしたが、せめてその後にもう一話は欲しかったですね。
「もう終わり!?」という感想です。
作品全体としては良かったですが、後半から終わりにかけてはちょっと残念だと感じました。
ただこの作者の作品は好きなので、また次回作を期待したいです。
2019年3月24日に日本でレビュー済み
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Kindleで日にちが変わるのと同時にいち早く読みました。
この漫画は古き良きアーケードゲームの魅力に溢れていますが、何と言っても最大の魅力は矢口ハルオの人間性でしょう。
誰よりもゲームを愛し、そしてそのゲームすら凌駕する晶への愛にようやく気づく。
とてもシンプルですが、シンプルが故に胸を打たれました。
後半は心動きっぱなしです。
こんなにも主人公を愛せた作品は初めてかもしれない。
そんなハルオの周りに自然と人が集まってくるのも納得がいきます。
とにかくハルオが等身大のすごく良い男なんです。
とても良い最終回でした。
押切先生、素敵な作品をありがとう。そしてお疲れ様でした。
この漫画は古き良きアーケードゲームの魅力に溢れていますが、何と言っても最大の魅力は矢口ハルオの人間性でしょう。
誰よりもゲームを愛し、そしてそのゲームすら凌駕する晶への愛にようやく気づく。
とてもシンプルですが、シンプルが故に胸を打たれました。
後半は心動きっぱなしです。
こんなにも主人公を愛せた作品は初めてかもしれない。
そんなハルオの周りに自然と人が集まってくるのも納得がいきます。
とにかくハルオが等身大のすごく良い男なんです。
とても良い最終回でした。
押切先生、素敵な作品をありがとう。そしてお疲れ様でした。