『ポーの一族』と並んで子供の頃に読んだ萩尾望都の作品を再読。全寮制の男子校という閉鎖された世界。久しぶりに浸かった。
他レビューに『BLとしては微妙』みたいな感想があったけどね、もうその見方が間違ってるわ。
あれは大人に成長する途中で経験するイニシエーションであり(『エーミール』みたいな?)、キリスト教という宗教的背景が分かってないと、なかなか符には落ちないんだろうなあ。
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トーマの心臓 (小学館文庫) Kindle版
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言語日本語
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出版社小学館
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発売日1995/8/10
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ファイルサイズ110969 KB
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商品の説明
出版社からのコメント
冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。トーマ・ヴェルナー。そして、ユーリに残された1通の手紙。「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B00MORJPNA
- 出版社 : 小学館 (1995/8/10)
- 発売日 : 1995/8/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 110969 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 460ページ
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 43位小学館文庫
- - 18,424位Kindle マンガ
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.4
星5つ中の4.4
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
傑作だとおもう。
絵柄もキャラも似ているが「風と木の詩」と、双璧。
線の美しさ、大胆な構図、詩的でドラマチックな台詞。心情描写の繊細さ。ストーリーの文学性。
どれをとっても一級品だ。
ただ二点だけ残念なことが。
・ユーリが神(愛)への疑念を持つように至った過程、サイコスに魅かれるようになった過程が、よくわからない。物語の肝というべき部分なのに、そこがほとんど描かれていなかった。
・ユーリが自分を取り戻す、最後のきっかけが、オスカーの告白だったこと。その役目がエーリクでなかったこと。それによって、もう一人の主人公として活躍していたエーリクの存在意義が、薄くなってしまった。
二点とも、プロット上、ふつうの漫画なら致命的といっていいほど、ダメな部分かと思うが、この漫画はそんなマイナスも余裕でカバーしてしまう。それぐらい優れている。
BLモノというくくりで語るのは馬鹿げている。
これはもう良質な文学作品。
絵柄もキャラも似ているが「風と木の詩」と、双璧。
線の美しさ、大胆な構図、詩的でドラマチックな台詞。心情描写の繊細さ。ストーリーの文学性。
どれをとっても一級品だ。
ただ二点だけ残念なことが。
・ユーリが神(愛)への疑念を持つように至った過程、サイコスに魅かれるようになった過程が、よくわからない。物語の肝というべき部分なのに、そこがほとんど描かれていなかった。
・ユーリが自分を取り戻す、最後のきっかけが、オスカーの告白だったこと。その役目がエーリクでなかったこと。それによって、もう一人の主人公として活躍していたエーリクの存在意義が、薄くなってしまった。
二点とも、プロット上、ふつうの漫画なら致命的といっていいほど、ダメな部分かと思うが、この漫画はそんなマイナスも余裕でカバーしてしまう。それぐらい優れている。
BLモノというくくりで語るのは馬鹿げている。
これはもう良質な文学作品。
2019年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同じボーイズラブでも、バナナフィッシュは分かるのですが、こちらは分かりません。
アッシュと英二の心象描写は、こちらにも機微が逐一伝わるほどに繊細緻密ですが、ユーリとトーマ×2のそれは直感的で、なんだかぽかんでした。
アッシュと英二の結び付きには孤独や痛みが介在してますけど、ユーリとトーマ×2のそれは、単に「あ、かこいい...あ、やさしい...」だけなんですよね。そんな態度を作中ではかなり仰々しく扱うので、原因と行動との間に齟齬がちらついて、だからいまいち入り込めないのだと思います。国の命運を決める各国首脳のパン食い競争でも見てるような感覚です。なんでパン食い競争?って感じです。
アッシュと英二の心象描写は、こちらにも機微が逐一伝わるほどに繊細緻密ですが、ユーリとトーマ×2のそれは直感的で、なんだかぽかんでした。
アッシュと英二の結び付きには孤独や痛みが介在してますけど、ユーリとトーマ×2のそれは、単に「あ、かこいい...あ、やさしい...」だけなんですよね。そんな態度を作中ではかなり仰々しく扱うので、原因と行動との間に齟齬がちらついて、だからいまいち入り込めないのだと思います。国の命運を決める各国首脳のパン食い競争でも見てるような感覚です。なんでパン食い競争?って感じです。
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