『ツゴウノイイ彼女』が性奴隷調教からラブラブと言う流れだったのに対し、この『ツゴウノイイ家族』飛鳥編では叔父が姪を毒牙にかけると言うより叔父ラブな姪に振り回されると言う感じ。そのせいかあまりドロドロした感じではない。
かつてピアニストになるという夢の為に自分を捨て、最悪の裏切りを行った義姉・晴香。
未亡人となった彼女が操一を頼って二人の娘を連れてきた。
借金の肩代わりと生活支援。その代償に自分の身体を差し出すという約束を交わして。
だが、操一は晴香ではなく姪にあたる二人の娘、飛鳥と那琴に目をつける。
晴香に対する複雑な暗い感情。どちらかを、あるいは二人とも、辱める事で晴香への復讐を果たす。
操一はそんな邪な欲望を胸に秘め、三人を自宅に住まわせる事にした。
が。
晴香の面影を強く残す長女・飛鳥はなぜか初対面から叔父ラブだった。
更に、操一と晴香の間で交わされた約束を知った飛鳥は、自分が代わりに操一の愛人になると訴える。
機先を制された操一は、妙に積極的な飛鳥を受け入れ、ホテルのロイヤルスイートで飛鳥を抱く。
晴香に裏切られた過去からどうしても飛鳥の心底に疑いを持つ操一だったが、一方で献身的な飛鳥とのセックスに癒され次第に飛鳥を愛するようになっていく。
側に居て欲しい女性に変わった飛鳥。しかし未来の無い関係。愛すれば愛するほどに操一は離別を決意しなければならなくなる。
そんな中、母以上のピアノの才能を見出された飛鳥は海外留学を打診される。それを好機と考えた操一は、飛鳥たちとの別れを進める。
夢の為に操一から離れた晴香。しかし飛鳥は自分の夢の為に操一の元に残る事を決断する。
なぜなら、操一を愛する事こそが飛鳥の夢だから。
二人はタキシードとウェディングドレスに身を包み、二人だけの結婚式を迎える。
もっとも、すっかり淫らになってしまった花嫁は朝から欲情。愛する夫に抱かれながら、自分だけの指輪をはめて貰うのだった。
ちなみに巻末にはアナザーストーリーの第一章も収録。
それは操一を愛する飛鳥が、晴香も那琴も巻き込み、ツゴウノイイ淫らな家族を始めるもう一つの物語。
ハード調教っぽい展開は皆無で、ラブラブ風味が強い。
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