海咲が運命のパートナーに出会う!
オーロラの王子像とは何か!?と繋がりつつ展開するストーリーに今回も胸と目頭が熱くなりました。
※以下、ネタバレ含みます。
素人にとってバレエの何が一番辛いかと言えば、物語がちんぷんかんぷんなところです。
一つ一つの動きの美しさ、素晴らしさは解っても、物語がわからないから全幕通しで観るのが本当に辛い。
その感覚をこの作品は度々代弁してくれていて、バレエというのは「あらすじはパンフに載っけとくから、人物の行動原理とかは全て踊りから汲み取れ!」方式の芸術だからある意味仕方のない、と教えてくれます。
そして、だからこそ、ダンサー達がいかに身体表現で辻褄を合わせて、説得力を持たせているか、という部分が見所となり、同じ演目が何百回となく演じられる原動力にもなっている。今回は特にその事を考えさせられました。
ある意味当たり前のことなのかもしれませんが、なんというか、今までこれほど丁寧に、バレエにおける物語性と表現の問題をコツコツ描いた漫画はないのではないでしょうか。
今回はそうした物語解釈の鬼?(現段階では一応天才扱いですが、本当はどうなんだろう?)として新キャラ・白波響が出てきます。
この、団地住まいで、資質に恵まれていてもお金と親の理解と美貌がない少女の内面描写が、タッチを変えた絵で表現されていて本当によかったです。
ですが、
正直、彼女の部屋の描写には疑問符が付きました。
父親は到底芸術への理解がなさそうな見た目。家の様子からは、バレエを子供にやらせるゆとりを感じさせません。
そうでありながら、彼女の部屋の本棚はドストエフスキーなどの西洋文学の文庫本?とバレエDVDとで壁一面一杯で、
いやいや、
そこは都立か市立図書館とかで借りてくるところでしょ! とつっこまざるをえませんてした。
(西東京の図書館ならまず置いてあるラインナップ。DVDも探せば古いけどあるし...)
下に弟もいる状態で個人部屋を与え、バレエさせながら、借りることが比較的容易な資料の数々を買うお小遣いを与える(バイト代を巻き上げないであげる?)って、親としては理解できないながらも精一杯応援はしているいい親御さんじゃないか!! と感じました。
子供にとっては不満だらけなのはよーーーくわかる設定なのですが、上記の要素が気になると、父親のハゲ散らかした作画が不憫でしかたがありませんでした。
実は本棚の中身は誰かから譲り受けたもの、とかいう今後の伏線だったら素敵。
なんにしろ、今後の響の活躍が気になります。単発キャラじゃないといいなぁ~
【追記】
学校の先生に進められて働きながら看護学校に~...ってのも違和感。
むしろ、こんなこと言い出したら反対して、給付型奨学金貰える看護学校を勧めるものでは?
少なくとも、他の専門以上に、医療関係の専門に働きながら行かせようとする人はどうかしてると思う。
バレエを描くだけあって、貧乏人の世界に疎いのかなぁ...と貧乏人は僻んでしまいます。
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ダンス・ダンス・ダンスール (12) (ビッグコミックス) コミック – 2019/2/12
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王子役は俺だ!必見の「スクール公演会」編
2年に一度行われる生川バレエ学校の「スクール公演会」。
演目はクラシックバレエの金字塔『眠れる森の美女』。
その王子役の座を新たに候補者をつのり、選び直すことになる。
手を挙げた潤平と海咲… 一方、オーロラ姫役のアンダー(代役要員)として凄腕の女子が参加して!?
【編集担当からのおすすめ情報】
新キャラの白波響が登場で話題沸騰!! そして、潤平のライバル・海咲に男性からも女性からも声援続々!! ますます大人気のドラマチック・バレエ・ロマン、最新刊もどうぞよろしくお願いします!!
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- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館サービス
- 発売日2019/2/12
- 寸法12.8 x 1.4 x 18.2 cm
- ISBN-104098602164
- ISBN-13978-4098602162
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カスタマーレビュー
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2019年2月15日に日本でレビュー済み
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役に立った
ベスト100レビュアー
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本作品で描かれる「バレエ」というものが、長い歴史に蓄積によって圧倒的に確立されていながら、現代も日々進化しつつあるそ、そういうとんでもないものである、と筆者のような門外漢にもよく理解できる。その点だけでも本作品から目が離せないのだが、全編にわたって、先天的才能の閃きと後天的努力の蓄積という対立が様々に形を変えて描かれる。その中でバレエにしがみ付くものもやめていく者もいて、それぞれの物語がそれぞれの切実さにおいて描かれている。ここで切実さとは登場人物の尊厳と言っても良いかもしれない。
第11巻の主役は海咲と響であり、主人公である潤平や夏姫の影が薄かったし、都なんか回想シーンでしか登場しなかった。そのため本作品全体の物語から見れば枝編的な位置付けなのかもしれないが、前段に書いたような点で本作品の主題をより深く豊かにした。才能と努力の二項対立を止揚する圧倒的な存在への止められないモチベーション(あえて愛とは言わないぞ)というものがはっきりと見えてきて、それが人間存在の普遍性につながる気配が垣間見える
第11巻の主役は海咲と響であり、主人公である潤平や夏姫の影が薄かったし、都なんか回想シーンでしか登場しなかった。そのため本作品全体の物語から見れば枝編的な位置付けなのかもしれないが、前段に書いたような点で本作品の主題をより深く豊かにした。才能と努力の二項対立を止揚する圧倒的な存在への止められないモチベーション(あえて愛とは言わないぞ)というものがはっきりと見えてきて、それが人間存在の普遍性につながる気配が垣間見える
ベスト500レビュアーVINEメンバー
ヤリチンはんなり王子・海咲パイセンの内面コンプレックスがさらけだされる巻です。
気品と才能を併せ持つ器用さと周囲には思われつつ本人は「そう見せてるだけ」と凡人の限界を感じていたところに
またあらたなる天才少女が舞い降ります☆
・・・ところが彼女は圧倒的な資質と表現力を持ちながらも貧しさと容貌からプロの道を諦めている噛ませ犬体質・・・?
彼女こそが理想のパートナー!と見定めた海咲は器用貧乏な自分と補い合えるオーロラを口説き落とします(^^♪
潤平と夏姫、本命ロシア留学組とのバトルロイヤルの行方は・・・・?(じり・じり)
気品と才能を併せ持つ器用さと周囲には思われつつ本人は「そう見せてるだけ」と凡人の限界を感じていたところに
またあらたなる天才少女が舞い降ります☆
・・・ところが彼女は圧倒的な資質と表現力を持ちながらも貧しさと容貌からプロの道を諦めている噛ませ犬体質・・・?
彼女こそが理想のパートナー!と見定めた海咲は器用貧乏な自分と補い合えるオーロラを口説き落とします(^^♪
潤平と夏姫、本命ロシア留学組とのバトルロイヤルの行方は・・・・?(じり・じり)
2019年2月23日に日本でレビュー済み
正直、前巻を読んでそろそろ読むのやめようかと思ってました。今巻が面白くなかったら本当にやめようと。
しかし、今巻、非常に良かった。オーディション編の続きなのですが、海咲の内面と苦悩の掘り下げがあり、悩みながらもがいていて、芯の通った海咲の魅力が増し増しです。
何より海咲とパートナー(新キャラです)の関係が今後どうなっていくか楽しみでしょうがない!
比較すると潤平が子どもっぽくてブレブレなので、もっと魅力的になってほしいです。前巻までのように潤平メインの時、なんやねんこいつ!と思って読んでてイライラしました。
しかし、今巻、非常に良かった。オーディション編の続きなのですが、海咲の内面と苦悩の掘り下げがあり、悩みながらもがいていて、芯の通った海咲の魅力が増し増しです。
何より海咲とパートナー(新キャラです)の関係が今後どうなっていくか楽しみでしょうがない!
比較すると潤平が子どもっぽくてブレブレなので、もっと魅力的になってほしいです。前巻までのように潤平メインの時、なんやねんこいつ!と思って読んでてイライラしました。