クリスマスにたまたま寮にいた七人の女子高生は、異空間に閉じ込められてしまった。
彼女たちは地球を守る戦士に選ばれたという。人型有機ロボット・スーパーガイアは、
七人の性的エネルギーが動力源だ。地球を守るため、オナニーとレズビアンに耽らねばならない。
エロい状況を立ち上げるために無理な理屈をこねるのはR18ゲームやアニメの基本だが、
ここまで開き直った設定はありそうでなかった。
この小説が連載されたのがサブカル誌などではなく、一般娯楽誌「問題小説」というところが凄い。
偉い編集者だなあ。
少女たちはみんな個性的だ。七人もいるのに、全然キャラがかぶっていない。
中でもオタク少女の冬子が光っている。出現する怪獣のデザインに文句をつけたり、
「殴るだけならウルトラファイトだよー。必殺技とかないの？」というセリフはオタクの面目躍如である。
バトル本編はエロ面白い。いい年した特撮オタクの妄想を、よくぞここまで描いてくれた。
後半でストーリーの大転換が起こる。いかにも作者らしい発想で、こういうSFも断然ありだ。
終章の余韻が素晴らしく、思わず涙腺がゆるみそうになった。
タイトルは「スーパーロボット大戦」のパロディらしい。内容は全然関係ない。
ガチャガチャした賑やかなところが似ていなくもないけど。
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