チャリ通勤を始め、異変はすぐに起きた。
こぶしのところにかゆみを伴う湿疹が多数発生したのだ。
これまでの経験からも原因は明らかであり、日光に当たることで発症する慢性光線性皮膚炎でほぼ間違いないと結論付けた。中高年の男性に多い疾患であり、ごつごつした硬い湿疹ができる。
これがとにかくかゆい。
ステロイドでの治療も可能だが、原因を絶たねば繰り返すことを考え、非常に不本意ではあるがグローブの購入を決めざるを得なかった。
なぜ不本意なのかというと、私の愛機はただのママチャリなのだ。
これがロードやクロスバイクならば格好もつくというものだが、ママチャリ程度にグローブって…
周囲からの嘲笑が聴こえてくるようだ。
だが背に腹は代えられない。
そこでできるだけシンプルなデザインで機能的なグローブを探していると、これを見つけた。
メーカーのシマノは私でも知っている自転車部品の有名メーカーであり、多少贅沢かとも思ったのだが見た目が気に入ってしまったので仕方ない。やや高いがこれを買った。
さて、商品が届き開封するといきなり糸のほつれを発見した。
いや、発見するまでもなく大胆にほつれていた。本当に検品しているのか不安になったが、使用に問題はなさそうなのでそのまま使うことにした。
サイズであるが、商品説明の中に手の周りをここで測れ、という図があるのでそれを参考にした。
私は21.5㎝であり、Mサイズを買ったのだがサイズ的にはわずかにきつめのぴったりであった。
だがどうにも脱ぎにくい。
特にじんわりと手汗をかいた状態だとなおさらだ。
しばらく悪戦苦闘していたが、結局裏返すように脱ぐのが一番手っ取り早いことに気が付いた。
脱着のしやすさを求める方はワンサイズ上を買ってもいいかもしれない。
さて、ここからは実際に装着してママチャリを運転してのレビューである。
・操作性
ハンドルの握りやすさは素手の方が勝る。
いかに薄手のグローブとはいえ素手とはやはり違う。久々にグローブを外して運転してみると、やっぱり素手の方が握りやすいなぁと感じてしまう。
だがグローブを装着することで若干滑りにくくはなるので、総合的には互角といったところか。
・快適さ
GELが入っているのでハンドルから伝わる衝撃は緩和される。
素手で運転していた時には手のひらの皮膚が一部硬くなってしまっていたが、グローブをつけてからはそのようなことはなくなった。
ただし薄めのGELなので、素手よりはマシな程度と考えてもらってよい。
これは想像になるが、オフロードを専門に走る人にはもう少しGELの厚いグローブがよいのではないか。
夏場での使用で最も懸念していたのが手汗の増加であるが、手の甲側の素材が薄く風通しのよい素材であるためか、真夏でも著しく手汗をかいてグローブの中がべちょべちょになるなんてことはなかった。
私は手汗をかく方なのでこれは助かった。
・耐久性
1か月程度使用ごとに洗って使っていたが、若干生地が傷み始めてきたような気がする。
継続して経過をみていきたいが、耐久性はあまり良くないかもしれない。
最後に肝心の慢性光線性皮膚炎への効果であるが、日光に当たらないようにガードしてくれるおかげですっかり良くなった。
その点では満足であるが、ただ遮光するだけなら別に軍手でもよい。
値段が高い分、遮光+αを期待していたが、ママチャリ通勤程度ではあまりその+αの恩恵を感じていない。
見た目は気に入っているのでボロボロになるまで使い続けはする予定だが、着脱の面倒さやママチャリに対しての大げささを考えるとリピートはせず軍手に切り替えていくかもしれない。
やはりこういう専門性の高いものは、一日何時間も自転車に乗るような人向けなのかなと感じた。
製品型番 | ECWGLBSTS31MB0105 |
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色 | ブルー |
サイズ | M:手の周りサイズ目安:20.3㎝~22.9㎝ |
素材 | ポリエステル, ポリアミド, エラスタン |
性別対象 | ユニセックス |
梱包サイズ | 23.8 x 13.1 x 3.1 cm; 70 g |
対象 | ユニセックス(大人) |