上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0設定ノート、球体関節人形、ドールハウスのギムナジウム
2017年12月21日に日本でレビュー済み
人形作家の女主人公が考えた設定を与えられた人形の美少年たちが、ギムナジウム風のドールハウスの中で学園生活を送り、物語を繰り広げていく。
大筋はそんな感じです。
主人公が中学二年生の時に考えたトンデモな爆弾設定に笑ってしまうのですが(いわゆる中二病のようなもの。人によっては共感してしまうかも)、ギムナジウムで人間のように生きて動く少年たちには笑い事では済まない問題。
家族のことや人間関係のことで悩み、そして事件が起こる。
人間関係(人形関係?)も主人公が細かく設定してしまっており、そのせいでどんどんと関係がこじれていく。
今時めずらしい?ギムナジウムもので、しかも彼らは人形という特殊設定なので、過去の名作漫画を知っている人にも新鮮に映るのではないでしょうか。
ドール好き・サブカル好きな方なら絶対にハマると思います。
ギムナジウムものなので、定番の少年同士のキスシーンなども普通にあります。
とあるキャラクターには重大な秘密があり、それ関連でキス以上に過激かもしれないシーンがありますが、個人的には彼の設定が今後どうなっていくのかという期待が膨らみます。私はドールが好きなので「そういう創作人形見かけるよね!」とテンションが上がってしまいました。
主人公は作中で『中学の自分…殺してえ~』などと言って後悔していますが、主人公が考えた設定がそのまま人形に反映されるというのは、古屋先生、本当にナイスアイディアです(笑)。設定は中学二年生が考えそうな面倒くさいものだったりするんですが、物語が盛り上がることは間違いなしです。
第3巻も期待大です。