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アフタヌーン 2015年6月号 [2015年4月25日発売] [雑誌] (アフタヌーンコミックス) Kindle版
五十嵐大介
(著),
ひぐちアサ
(著),
藤島康介
(著),
草水敏
(著),
恵三朗
(著),
熊倉隆敏
(著),
篠房六郎
(著),
瀧波ユカリ
(著),
芝村裕吏
(著),
キムラダイスケ
(著),
ヤマシタトモコ
(著),
カラスヤサトシ
(著),
木尾士目
(著),
弐瓶勉
(著),
市川春子
(著),
幸村誠
(著),
西尾維新
(著),
チョモラン
(著),
榎本俊二
(著),
北道正幸
(著),
戸井理恵
(著),
真刈信二
(著),
雨松
(著),
木村紺
(著),
庄司創
(著),
清家雪子
(著),
秀河憲伸
(著),
文月タカヒロ
(著),
芦奈野ひとし
(著),
イシダナオキ
(著),
田丸浩史
(著),
安彦良和
(著),
アフタヌーン編集部
(編集)
&
30
その他 形式: Kindle版
芝村裕吏 (著) 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 |
2005年に連載していた『リトル・フォレスト』以来、実に10年ぶり! ついに五十嵐大介が帰ってきた。最良の形で設計された生命たちの近未来を描く新連載『ディザインズ』、巻頭カラー付き60Pで登場です。表紙は大人気『おおきく振りかぶって』! 秋季県大会で強豪千朶高校にコールド負けを喫した西浦高校、さあ、次の手は? 【ネオ寄生獣第7弾】『ネクログ』『もっけ』の熊倉隆俊による『変わりもの』26P、読み応え十分! 四季賞春のコンテスト大賞『世界の夜の片隅で』全編掲載。好評読み切りシリーズ『遠い食卓』最終回です。*特別付録『寄生獣 ミギーフィギュア』は紙版のみの企画です。電子配信版にはつきませんのでご了承ください。*電子配信版は通信環境によりダウンロードに時間がかかる場合がございます。
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2015/4/25
- ファイルサイズ221703 KB
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商品の説明
この雑誌について
迫力のボリュームでお届けする、マンガ好き読者のためのコミック誌 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B00WJ80I7Q
- 出版社 : 講談社; 月刊版 (2015/4/25)
- 発売日 : 2015/4/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 221703 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- Amazon 売れ筋ランキング: - 6,723位マンガ雑誌
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- - 39,227位青年マンガ
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
5つ星のうち3.6
星5つ中の3.6
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年4月24日に日本でレビュー済み
違反を報告する
Amazonで購入
kindle化のリクエストなど募っていますが、すでに発売している、探し難いkindle版はこちらです。http://www.amazon.co.jp/dp/B00WJ80I7Q
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
ベスト50レビュアー
月刊青年漫画誌の最高峰と言って良い電話帳並の厚さを誇る雑誌です。
最近少し購読をサボって居り、本号も発売後1ケ月以上経ちましたが、本コーナーのレビューを拝見し、付録のミギー欲しさに近所のコンビニで購入致しました。
付録のミギーフィギュアは悪くは無い物の、2003年5月号の付録フィギュアに比べると大分エコノミーな感じになっていました。
逆に2003年のオマケにこそ、異常に気合が入り過ぎていたのだとは解っているのですが…。
昨年12月号の本誌の発売日を遅延させ、hpに謝罪文が載る騒ぎとなったフィギュアのイヤホンジャック用プラグを余り着きの良く無い吸盤に交換した内容はちょっとだけ残念でした。
でも収録された漫画作品の素晴らしさには満足です。
【新連載+巻頭カラー】
●五十嵐大介氏「ディザインズ」:既に本作の素晴らしさについては他のレビュアー諸氏が書かれて居ますが、設定は既に有り勝ちな遺伝子操作で創り出された半人半獣の異能力者を主役にした作品ですが、描写される熱帯の森と異形と言うには美し過ぎる通り名「蛙の王女』他の「ディザインズ」達の蠱惑敵魅力は大変な物が有ります。
【表紙】
●ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」:最初に読んだ時は「こういう野球漫画も有りなんだ。」と静かな衝撃を受けましたが、人気長期連載となり、今号でも表紙。
【シリーズ読み切り】
●熊倉隆敏氏「シリーズ・ネオ寄生獣第7弾『変わりもの』」:本格的スピンオフ作。パラサイト達の適応と変化とやはり一抹の恐ろしさを静かに描いて秀逸。
【読み切り】
●四季大賞・戸井理恵氏「世界の夜の片隅で」:実は美大でも就職期になってまで絵を描き続ける生徒は少ない事、それでも描き続ける主人公を天才肌の同級生共々描いた佳作。
●文月タカヒロ氏「蟻飼いアンヌ」:きっと作者はBBCの動物ドキュメンタリーがお好きなのだろうなあ、と共感を抱きました。蟻以上に我が国では馴染みの浅い有爪動物「カギムシ」の描写が光ります。本当、巨大化するだけでモロ怪獣です。
【最終回】
●イシダナオキ氏「遠い食卓」:丁稚から見事お茶造りとして成長した青年を描いた本誌では珍しい雰囲気の作品。
●秀河憲伸氏「今日のユイコさん」:真面目なユイコさんとトモヤくんの恋愛は次のステップに。
【連載】
●藤島康介氏「パラダイスレジデンス」
●草水敏氏・作、恵三朗氏・画「フラジャイル」
●篠房六郎氏「葬送のリミット」
●瀧波ユカリ氏「あさはかな夢みし」
●芝村裕吏氏・作、キムラダイスケ氏・画「マージナル・オペレーション」
●ヤマシタトモコ氏「花井沢町公民館便り」
●カラスヤサトシ氏「毎日カラスヤサトシ(特別版)」
●木尾士目氏「げんしけん二代目」
●弐瓶勉氏『シドニアの騎士』
●市川春子氏「宝石の国」
●幸村誠氏「ヴィンランド・サガ」
●西尾維新氏・作、チョモラン氏・画「零崎軋識の人間ノック」
●榎本俊二氏「アンダー3」
●北道正幸氏「プ〜ねこ」
●真苅信二氏・作、雨松氏・画「スパイの家」
●木村紺氏「マイボーイ」
●庄司創氏「白馬のお嫁さん」
●カラスヤサトシ氏「アフタヌーンはカラスヤサトシのもの」
●清家雪子氏「月に吠えらんねえ」
●芦奈野ひとし氏「コトノバドライブ」
●田丸浩史氏「ラブやん」
●安彦良和氏「天の血脈」
【休載】
●岩明均氏「ヒストリエ」
●沙村広明氏「波よ聞いてくれ」
●冲方丁・作、槇えびし・画「天地明察」
●鶴田謙二氏「冒険エレキテ島」
ヒストリエ9巻発売なのに休載なのは残念。
実力も有り、描き続ける職能も高い漫画家さんが多く、長く本誌をホームグラウンドにする方が多い印象です。
メインはSFファンタジーですが、学園物、スパイ物、一見地味な病理を取り上げた医学物、歴史アクション、シュールで下品なギャグ、スポーツ物、等しっかり読むと3日間は掛かる充実の誌面でした。
日本の元ニートの商社マンが中東から救いだした少年兵達と日本で傭兵稼業をする「マージナル・オペレーション」と、本誌の中でも冒険的な作風の「月に吠えらんねえ」が印象に残りました。
後、「ラブやん」の私の中では「ニート」の典型であったカズフサの久し振りに読むと良く解る大きな変化には感動致しました。「ラブやん」なのに。
次号では
新連載で、西本英雄氏「そろそろ家の話をしましょう。」
PIEACH-PIT氏「シリーズ・ネオ寄生獣第7弾『教えて!田宮良子先生』」
が掲載予定。
そして、21世紀を一部の読者と共に歩んできた「ラブやん」が最終回を迎えます。
「宝石の国」のカードと、新装版発売記念で弐瓶氏の名作「BLAME!」のポスターがオマケで付きます。
最近少し購読をサボって居り、本号も発売後1ケ月以上経ちましたが、本コーナーのレビューを拝見し、付録のミギー欲しさに近所のコンビニで購入致しました。
付録のミギーフィギュアは悪くは無い物の、2003年5月号の付録フィギュアに比べると大分エコノミーな感じになっていました。
逆に2003年のオマケにこそ、異常に気合が入り過ぎていたのだとは解っているのですが…。
昨年12月号の本誌の発売日を遅延させ、hpに謝罪文が載る騒ぎとなったフィギュアのイヤホンジャック用プラグを余り着きの良く無い吸盤に交換した内容はちょっとだけ残念でした。
でも収録された漫画作品の素晴らしさには満足です。
【新連載+巻頭カラー】
●五十嵐大介氏「ディザインズ」:既に本作の素晴らしさについては他のレビュアー諸氏が書かれて居ますが、設定は既に有り勝ちな遺伝子操作で創り出された半人半獣の異能力者を主役にした作品ですが、描写される熱帯の森と異形と言うには美し過ぎる通り名「蛙の王女』他の「ディザインズ」達の蠱惑敵魅力は大変な物が有ります。
【表紙】
●ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」:最初に読んだ時は「こういう野球漫画も有りなんだ。」と静かな衝撃を受けましたが、人気長期連載となり、今号でも表紙。
【シリーズ読み切り】
●熊倉隆敏氏「シリーズ・ネオ寄生獣第7弾『変わりもの』」:本格的スピンオフ作。パラサイト達の適応と変化とやはり一抹の恐ろしさを静かに描いて秀逸。
【読み切り】
●四季大賞・戸井理恵氏「世界の夜の片隅で」:実は美大でも就職期になってまで絵を描き続ける生徒は少ない事、それでも描き続ける主人公を天才肌の同級生共々描いた佳作。
●文月タカヒロ氏「蟻飼いアンヌ」:きっと作者はBBCの動物ドキュメンタリーがお好きなのだろうなあ、と共感を抱きました。蟻以上に我が国では馴染みの浅い有爪動物「カギムシ」の描写が光ります。本当、巨大化するだけでモロ怪獣です。
【最終回】
●イシダナオキ氏「遠い食卓」:丁稚から見事お茶造りとして成長した青年を描いた本誌では珍しい雰囲気の作品。
●秀河憲伸氏「今日のユイコさん」:真面目なユイコさんとトモヤくんの恋愛は次のステップに。
【連載】
●藤島康介氏「パラダイスレジデンス」
●草水敏氏・作、恵三朗氏・画「フラジャイル」
●篠房六郎氏「葬送のリミット」
●瀧波ユカリ氏「あさはかな夢みし」
●芝村裕吏氏・作、キムラダイスケ氏・画「マージナル・オペレーション」
●ヤマシタトモコ氏「花井沢町公民館便り」
●カラスヤサトシ氏「毎日カラスヤサトシ(特別版)」
●木尾士目氏「げんしけん二代目」
●弐瓶勉氏『シドニアの騎士』
●市川春子氏「宝石の国」
●幸村誠氏「ヴィンランド・サガ」
●西尾維新氏・作、チョモラン氏・画「零崎軋識の人間ノック」
●榎本俊二氏「アンダー3」
●北道正幸氏「プ〜ねこ」
●真苅信二氏・作、雨松氏・画「スパイの家」
●木村紺氏「マイボーイ」
●庄司創氏「白馬のお嫁さん」
●カラスヤサトシ氏「アフタヌーンはカラスヤサトシのもの」
●清家雪子氏「月に吠えらんねえ」
●芦奈野ひとし氏「コトノバドライブ」
●田丸浩史氏「ラブやん」
●安彦良和氏「天の血脈」
【休載】
●岩明均氏「ヒストリエ」
●沙村広明氏「波よ聞いてくれ」
●冲方丁・作、槇えびし・画「天地明察」
●鶴田謙二氏「冒険エレキテ島」
ヒストリエ9巻発売なのに休載なのは残念。
実力も有り、描き続ける職能も高い漫画家さんが多く、長く本誌をホームグラウンドにする方が多い印象です。
メインはSFファンタジーですが、学園物、スパイ物、一見地味な病理を取り上げた医学物、歴史アクション、シュールで下品なギャグ、スポーツ物、等しっかり読むと3日間は掛かる充実の誌面でした。
日本の元ニートの商社マンが中東から救いだした少年兵達と日本で傭兵稼業をする「マージナル・オペレーション」と、本誌の中でも冒険的な作風の「月に吠えらんねえ」が印象に残りました。
後、「ラブやん」の私の中では「ニート」の典型であったカズフサの久し振りに読むと良く解る大きな変化には感動致しました。「ラブやん」なのに。
次号では
新連載で、西本英雄氏「そろそろ家の話をしましょう。」
PIEACH-PIT氏「シリーズ・ネオ寄生獣第7弾『教えて!田宮良子先生』」
が掲載予定。
そして、21世紀を一部の読者と共に歩んできた「ラブやん」が最終回を迎えます。
「宝石の国」のカードと、新装版発売記念で弐瓶氏の名作「BLAME!」のポスターがオマケで付きます。
2015年5月5日に日本でレビュー済み
「アフタヌーン」2014年6月号に掲載された読み切り『ウムヴェルト』から、まる1年と随分待たされましたが、ついに!五十嵐大介さんの新作『ディザインズ』が連載開始だ!!しかも、『ウムヴェルト』を下敷きにした世界観。やはり連載への足掛かり的作品だったのだ。
舞台は、どこかの、おそらくは発展途上国の未開の密林の中。二人の傭兵の会話から、この森を我が物にしようと企てる外国資本と、それに同調する政府の政策に反抗する武装勢力が争っている事が判る。『魔女』第1集に収録された「KUARUPU」を連想させるが、ここからの展開が全く違う。「KUARUPU」は、原住民の呪術が近代兵器を持った傭兵たちを手玉に取る物語だったが、本作では、武装した先住民たちが「狩られる」側に回る事になる・・・。彼らを襲うのは、蛙の脚を持った少女と、豹の身体を持つ女たち。漆黒のジャングルの中で繰り広げられる静寂のマンハント。
動物の能力を有した亜人類(それとも人間化された動物か?)を「デザイン」するバイオ企業の陰謀とは・・・。
人獣もののSFやホラーは、それこそ今まで枚挙に暇がないほど小説や映画で作られて来た。しかし、一見手垢まみれに見えるアイディアを自家薬籠中のものにしてしまうのが五十嵐大介さんの天才性。先行する諸作品とは全く違った角度からデミヒューマンというテーマに切り込んで行くに違いない。そのヒントは、前作の『ウムヴェルト』の中にある。
五十嵐氏は、読者が「五感で世界を感じる」漫画を描きたいと、つねづね語っている。文明社会の中で人間が忘れかけている生命としての本来の感覚や感性への原点回帰をテーマに描き続けてきた漫画家だ。その総決算とも言えるのが『海獣の子供』だった訳だが、五十嵐さんはそこで完結しない。前に進み続ける。それが本作の中で登場する「ヒューマナイズド・アニマル」なのだ。
『ウムヴェルト』の中で五十嵐さんが引用したのは、ドイツの生物学者ヤーコプ・フォン・ユクスキュルが提唱した生物学の概念「ウムヴェルト=環世界」で、「動物は人間とは全く違う感覚で世界を知覚しているのでは?」という考え方だ。視覚や聴覚や嗅覚などは、いってみれば外界を認識するためのレーダーのようなものだ。聴覚や嗅覚が人間よりも遥かに鋭敏な生物たちは、音や温度や匂いから独自の時間や空間、時には感情といった情報まで知覚しているかもしれない・・・その、人間とは異なる動物個々の感覚世界へのアプローチが、本作の根幹を成しているのだと思う。
【宇宙空間は真空で、音は伝わらないと言われている。でも、音を伝える媒介がまったくないわけじゃない。むしろ星間物質に満ちている。ただ人が感知できる音として伝わらないだけだ。でも、全身が鼓膜のような皮膚をもつ蛙だったら、宇宙の交響楽を受け止める事ができるのでは】 - 『ウムヴェルト』より
視覚や聴覚をもたず、嗅覚・触覚・温度感覚で行動する生物がいる。一方、人間には視覚も聴覚も触覚も嗅覚もあり、視覚や聴覚がないことはさぞかし不便ではないかと思う。しかしそれは人間の一方的な思い込みで、「他の生物が有していて、人間は持っていない感覚」がないとなぜ言えるのだろうか?例えば、災害や事故の直前に犬が興奮して飼い主を安全な場所まで無理やり引っ張って行って難を逃れた、という話はよく聞くし、9.11の時も3.11の時もそうした事例は例外なくある。人間はそれを安易に「予知能力」と超科学的な思考で片付けようとするが、果たしてそうだろうか?それが、人間以外の動物たちの「ウムヴェルト」の中では知覚できるものだとしたら?
もうお判りだろう。「人間の五感」を超え、あらゆる動物たちの感覚から世界をさらに多面的に「感じる」ことができたら、それはどんなものになるのだろうか・・・おそらく今回の作品で五十嵐氏が挑戦しようとしているのは、そのテーマ・・・それが『ディザインズ』なのだと筆者は思う。
やっぱりすごい。五十嵐氏は立ち止まらない。どんなSF作家も見なかった想像の地平の果てに、いかなる生命の真理に迫るのか?新たな探求のドラマに超・期待である。
ほか執筆陣は
女子寮グラフィティ『パラダイスレジデンス』藤島康介
新連載第2回 バトル・ファンタジー『葬送のリミット』篠房六郎
連載9年目に突入『ヴィンランド・サガ』幸村誠
最新巻5/22日発売!『宝石の国』市川春子
何気にアフタヌーン古株になりつつある『プ~ねこ』北海正幸
「絵」で語る表現力がワンダフルな『コトノバドライブ』芦奈野ひとし
すっかりポリティカル・ヒストリーの巨匠になってしまった『天の血脈』安彦良和
など
ほか、「寄生獣」のトリビュートシリーズでは、今回は熊倉隆敏氏の『変わりもの』を掲載。
付録で、海洋堂とのコラボでミギーのベンダブルフィギュアがついてます。でも吸盤が弱くて、すぐ外れてしまいます。こういうところ、しっかり作ろうよ。
『波よ聞いてくれ』沙村広明(5/22コミック第1巻発売&『ベアゲルダー』第2巻同時発売)と『天地明察』冲方丁・槇えびし、『ヒストリエ』岩明均 は休載です。
四季大賞受賞作の戸井理恵氏『世界の夜の片隅で』掲載。おめでとうございます。
で、今回のめっけものが、四季賞受賞作家・文月タカヒロ氏の読みきりデビュー作『蟻飼いアンヌ』。
巨大なアリを育てる「養蟻家」を描いたファンタジーで、昆虫がすごく上手くて巨大感もすごく出ている。お約束のモンスターバトルもありで、レトロSF的な陽性ファンタジーの世界観も好感度抜群。とにかく上手い人なので、アフタヌーン編集部はこの新人漫画家を大事にするように。以上。
舞台は、どこかの、おそらくは発展途上国の未開の密林の中。二人の傭兵の会話から、この森を我が物にしようと企てる外国資本と、それに同調する政府の政策に反抗する武装勢力が争っている事が判る。『魔女』第1集に収録された「KUARUPU」を連想させるが、ここからの展開が全く違う。「KUARUPU」は、原住民の呪術が近代兵器を持った傭兵たちを手玉に取る物語だったが、本作では、武装した先住民たちが「狩られる」側に回る事になる・・・。彼らを襲うのは、蛙の脚を持った少女と、豹の身体を持つ女たち。漆黒のジャングルの中で繰り広げられる静寂のマンハント。
動物の能力を有した亜人類(それとも人間化された動物か?)を「デザイン」するバイオ企業の陰謀とは・・・。
人獣もののSFやホラーは、それこそ今まで枚挙に暇がないほど小説や映画で作られて来た。しかし、一見手垢まみれに見えるアイディアを自家薬籠中のものにしてしまうのが五十嵐大介さんの天才性。先行する諸作品とは全く違った角度からデミヒューマンというテーマに切り込んで行くに違いない。そのヒントは、前作の『ウムヴェルト』の中にある。
五十嵐氏は、読者が「五感で世界を感じる」漫画を描きたいと、つねづね語っている。文明社会の中で人間が忘れかけている生命としての本来の感覚や感性への原点回帰をテーマに描き続けてきた漫画家だ。その総決算とも言えるのが『海獣の子供』だった訳だが、五十嵐さんはそこで完結しない。前に進み続ける。それが本作の中で登場する「ヒューマナイズド・アニマル」なのだ。
『ウムヴェルト』の中で五十嵐さんが引用したのは、ドイツの生物学者ヤーコプ・フォン・ユクスキュルが提唱した生物学の概念「ウムヴェルト=環世界」で、「動物は人間とは全く違う感覚で世界を知覚しているのでは?」という考え方だ。視覚や聴覚や嗅覚などは、いってみれば外界を認識するためのレーダーのようなものだ。聴覚や嗅覚が人間よりも遥かに鋭敏な生物たちは、音や温度や匂いから独自の時間や空間、時には感情といった情報まで知覚しているかもしれない・・・その、人間とは異なる動物個々の感覚世界へのアプローチが、本作の根幹を成しているのだと思う。
【宇宙空間は真空で、音は伝わらないと言われている。でも、音を伝える媒介がまったくないわけじゃない。むしろ星間物質に満ちている。ただ人が感知できる音として伝わらないだけだ。でも、全身が鼓膜のような皮膚をもつ蛙だったら、宇宙の交響楽を受け止める事ができるのでは】 - 『ウムヴェルト』より
視覚や聴覚をもたず、嗅覚・触覚・温度感覚で行動する生物がいる。一方、人間には視覚も聴覚も触覚も嗅覚もあり、視覚や聴覚がないことはさぞかし不便ではないかと思う。しかしそれは人間の一方的な思い込みで、「他の生物が有していて、人間は持っていない感覚」がないとなぜ言えるのだろうか?例えば、災害や事故の直前に犬が興奮して飼い主を安全な場所まで無理やり引っ張って行って難を逃れた、という話はよく聞くし、9.11の時も3.11の時もそうした事例は例外なくある。人間はそれを安易に「予知能力」と超科学的な思考で片付けようとするが、果たしてそうだろうか?それが、人間以外の動物たちの「ウムヴェルト」の中では知覚できるものだとしたら?
もうお判りだろう。「人間の五感」を超え、あらゆる動物たちの感覚から世界をさらに多面的に「感じる」ことができたら、それはどんなものになるのだろうか・・・おそらく今回の作品で五十嵐氏が挑戦しようとしているのは、そのテーマ・・・それが『ディザインズ』なのだと筆者は思う。
やっぱりすごい。五十嵐氏は立ち止まらない。どんなSF作家も見なかった想像の地平の果てに、いかなる生命の真理に迫るのか?新たな探求のドラマに超・期待である。
ほか執筆陣は
女子寮グラフィティ『パラダイスレジデンス』藤島康介
新連載第2回 バトル・ファンタジー『葬送のリミット』篠房六郎
連載9年目に突入『ヴィンランド・サガ』幸村誠
最新巻5/22日発売!『宝石の国』市川春子
何気にアフタヌーン古株になりつつある『プ~ねこ』北海正幸
「絵」で語る表現力がワンダフルな『コトノバドライブ』芦奈野ひとし
すっかりポリティカル・ヒストリーの巨匠になってしまった『天の血脈』安彦良和
など
ほか、「寄生獣」のトリビュートシリーズでは、今回は熊倉隆敏氏の『変わりもの』を掲載。
付録で、海洋堂とのコラボでミギーのベンダブルフィギュアがついてます。でも吸盤が弱くて、すぐ外れてしまいます。こういうところ、しっかり作ろうよ。
『波よ聞いてくれ』沙村広明(5/22コミック第1巻発売&『ベアゲルダー』第2巻同時発売)と『天地明察』冲方丁・槇えびし、『ヒストリエ』岩明均 は休載です。
四季大賞受賞作の戸井理恵氏『世界の夜の片隅で』掲載。おめでとうございます。
で、今回のめっけものが、四季賞受賞作家・文月タカヒロ氏の読みきりデビュー作『蟻飼いアンヌ』。
巨大なアリを育てる「養蟻家」を描いたファンタジーで、昆虫がすごく上手くて巨大感もすごく出ている。お約束のモンスターバトルもありで、レトロSF的な陽性ファンタジーの世界観も好感度抜群。とにかく上手い人なので、アフタヌーン編集部はこの新人漫画家を大事にするように。以上。