私立絢崎西高等学校の1年生で、気まぐれ自由人なヤンキー少女。
といっても、たまたま授業をサボったせいでそう思われるようになっただけで、あくまでヤンキーというのは噂だけのなんちゃって。
根は優しくて結構素直。
細かいことは気にしないテキトースタイルなので、特に否定もしないでいたら、そのままその印象が定着してしまっていた。
そんな周囲の評判にはあんまり興味がない。あと忘れっぽい。
つまらないことはやりたくないし、なんとなくクラスメイトとも馴染めない。
そんな感じでフラフラしていたところ、学校施設の教会でクララと出会う。
以来、なんやかんや構ってもらえるのが嬉しいというか、新しいおもちゃを見つけて楽しいというか、意外と放っておけない相手というか、とりあえずクララのせいで、学校にいる時間が前よりは退屈じゃなくなった。
「なんかフツーに遊んでてもつまんなくない? あ、でも、センパイ見てるのは楽しいかも♪」
おしとやかで朗らかな笑顔が愛らしい、私立絢崎西高等学校の3年生。
学校施設の教会で、ボランティア部として生徒の悩み相談などを受けている。
といっても、形から入るタイプなだけで、本物のシスターというわけではなく、あくまでそういうロールプレイを楽しんでいるだけのなんちゃって。
Sっ気と変態性の滲むアドバイスが得意で、信仰心がない割には神様のせいにしがち。
その他、美化委員等も務めるが、それもこれも教師のウケが狙いであり、あらゆる面で計算高い。ただし計算ミスは多い。
ヤンキーの都和を更生させようと奮闘する……と見せかけて、ウザ絡みをしたり、知識でマウントを取ろうとしたりと、嬉々として遊んでいるだけな自覚のない構ってちゃん。
からかいが上手くいく時もあれば、都和の適当さにスカされる時もあり、今日も今日とて、一進一退の攻防が続いている。
「都和さんは、今日もわたしに付き合って下さいね? これも神の思し召しですので☆」