第2巻の内容では三鷹さんと五代くんが響子さんをめぐっての駆け引きが本格的化。こずえちゃんの登場で響子さんの心境にも影響が見えかくれ。あと、響子さんの学生時代に惣一郎さんとの回想が出てくる所などが印象的です。
あらためて読んで感じるのは響子さんは人を初めに想う側になった事はあるけど、想われる立場になった経験は無いままだったのでは?と思いました。なので、五代くんに好きと言われたり、三鷹さんから好意を寄せられている事にも惣一郎さんへの想いもあり、迷っている所なのだと。重い話にならないよう面白いのは高橋留美子作品ならではと思います。
個人で電話連絡が取れない事や共同電話など時代を感じる話の内容がチラホラ出てくる巻でもあります。そうした時代だからこそ出来た味わい深い部分もあるのではずせない話ですが。
第2巻の内容でアニメ版の方では第9話の後半～第18話までが該当します。アニメ版の方は好みもあると思いますが、五代くんと響子さんが「ま・めぞん」と「豆蔵」で待ち合わせを間違う話数がアニメ版での展開も私は好きです。響子さんが最初に一刻館に訪れた時の服を着てきた部分は漫画でもありますが強調された演出の点も良いですね。
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