大御所の長期連載漫画は大抵碌な事にならない。引き延ばしを自分の芸か何かと勘違いして延々とそれを続けているうちに、結末さえ失わせた作品や、漫画家の容姿まで持ち上げる薄ら寒い信者に囲まれた結果、独りよがりな作劇を客観視することができなくなった作品だの、全盛期の影も形もない無残な代物に成り下がる。全ては作者の慢心の産物だ。
本作はある時期までその筆頭のような漫画だった。この漫画の何処がどう駄目だったかを今更反復しても仕方ないのだが、ひとつ挙げれば、チート化した板垣が、一歩の過去の対戦相手をより早い時間で倒していくという展開などは、何がしたいんだかさっぱりだった。一歩の背中を暗い顔で見る板垣や、100巻あたりで板垣対宮田フラグを立てていたのを見るに、「何故、僕の欲しいものは全て先輩が持っているのだ」とか言ってダークサイドに堕ちた板垣が一歩の悲願だった宮田戦を先に実現してしまい、しかも彼に勝ってしまうという、ボクシングNTRでもやろうとしていたのだろうか。それはそれで新しいかも知れないが、読者はそんなもの見たくもなんとも無い。兎も角、最早、惰性で結末を見届けるだけの作品に成り下がっていたのは間違いない。多くの読者は何処かで見限っただろう。その判断は正解だ。自分は引き際を見失ったまま、読み続けていただけだ。
そんなチート板垣が、今井に敢え無く葬られた辺りから、徐々に作品が改善されていく兆しのようなものは感じられた。ゴンザレス、ゲバラの一歩連敗は、まだ引き延ばすのかよ、という思いと共に、一歩の余りにも痛ましい無残な敗北の姿に、大切なものが破壊されることへの歪な高揚感、すなわち恋愛におけるNTR属性的カタルシスを密かに感じていたことを告白せねばならない。…別にNTRはどうでもいいのだが、要は、作者の表現力はまだ枯れてはいないのだと感じさせたのだ。
そして一歩の引退によって、とっ散らかった物語が、だいぶ整理されたように思えた。彼の引退を契機に、ボクサーたちが2つの道に別れたのだ。ひとつは、前に進むものである。チート板垣を葬り、新しいボクシング界の期待の星となった今井、目の問題をフラグとして残しつつも人外としてより孤高の男となった鷹村、世界に目を向ける間柴と千堂…。一方で、前に進めなくなった者も居る。自ら放棄したはずの一歩との宿命に今更未練がましく縋りながら無駄にキャリアを浪費する宮田、そしてこの巻の冒頭で描かれる木村。
木村にとっての、唯一の輝きは間柴戦である。この巻で、彼自身があれを最後に熱を失っていったとはっきり言っている。その間柴は「迷惑な話だがやつが強かったのは俺の試合だけだった」と既にこの試合を過去に葬った。間柴の視界にはもう、”世界”という未来しか無い。過去に取り残された木村にはもう以前のモチベは無い。全身の毛を剃り上げた彼の姿はギャグのようだが、実のところ、もう減量にも耐えられないということである。何よりも愛したボクシングにすがる情熱が枯れ尽くしかけている。「ボクサー人生最後の一発になるかもしれない」という決意に反して試合の結末は余りにしょぼいものだ。だが、そこが木村の着地点なのだ。誰もが未来に向かえる訳ではない。みっともなくともすがっても、この先の木村のボクシング人生にはもう間柴戦のような輝きは2度と訪れない。愛したボクシングにさえ情熱を無くした彼が、その世界から退いたところで、どんな人生になるのか想像に難くない。鷹村とよく会話する男は、そんな、未来を失ったボクサーの将来の暗喩のような存在である。
木村と違ってまだ目標を持っている青木にしても、彼のピークはもう過ぎていると言えなくもない。それでも彼は、盟友として、木村の空っぽの手のひらに残った微かな想いを受け継いで、伊賀と戦うのだろう。
その伊賀はマロンの操り人形のようだったが、彼もまた、冷静と情熱を制御するようになって凶暴なだけでなく、ボクサーとしてより強固になった間柴の前には成すすべなく敗れ去った。彼も彼なりの限界があり、それを知ってボクサーとして変わらなければならない。それを受けて、マロンもまた、変わるかも知れない。青木村とマロン伊賀の因縁など、作ったところで面白くもなさそうだったが、このようなドラマ作りを経て、やるだけの価値のある試合になると思えるようになった。
この巻の後半から始まる千堂対ゴンザレスはまだ序盤だが、当然、その先には虎と死神の狂暴な殴り合いが待っているだろう。此処まで様々なボクサー達の姿を外から見続けていた一歩が、そこから何を感じるだろうか。
一歩の復帰はほぼ既定路線だろう。鷹村が引いた線を踏み超えて人外になるのか。だが、彼にバトンを託した伊達が世界で戦ったのは、愛する女の前でカッコつけたかっただけだ。彼は人間として、1人の男として、リカルドと戦ったのだ。一歩はどちらを選択するだろう。自分のためにボクサーとしてのキャリアを犠牲にし続ける盟友に、彼は何と言うだろうか。一歩をボクシングの世界から遠ざけようとする、彼を1人の男として見る久美ちゃんに、何を告げるだろうか。新型デンプシーは、なんらかの形で披露されるときが来るのか。
今のこの漫画に、かつてのような迷走はもう無い。恐らくチート板垣の見せ場もこの先無いだろう。リカルドが前巻で言ったように、一歩を中心にして、本作のガタガタになっていた歯車が再びしっかりと噛み合い、物語が正しく動きだしたのだ。
適当にやって此処まで持ち直せる筈がない。読者からの批判に虚心に向き合ったのか、単行本の売上が落ちて危機感を募らせたのか、理由などどうでもいい。作者がかつての慢心を捨て、再び真剣に漫画に向き合ったから此処まで来たのだ。前々巻で己の慢心を恥じながら机に向かう一歩の姿は作者の代弁のようでもあったが、兎も角、惰性で読むだけだと思われた本作は、改めて、傑作として長期連載に相応しい結末を迎えうる場所まで戻ってきたのだ。
引き延ばしが過ぎるというのは妥当な批判だが、もう此処まで引っ張ってきて、今更あと3冊で終わりです、等と言われては却って困る。今までの展開と違和感ない程度に進めてくれないと長年読んでるこっちは満足できない。それでも以前に比べれば、可能な限りコンパクトに話を纏めようという作者なりの姿勢は窺える。90巻の頃に比べれば、一冊の密度の濃さは全く違う。
老いた作者に鷹村対ホーク並のものを描けと言うのはもう無理な要求だ。宮田戦を流して云々という批判をしたところで時間が巻き戻る訳でもない。全盛期が過ぎる前に作品を完結させて欲しかったというのも同様だ。引き延ばしで迷走させた過ちは元には戻らない。だが、残されたものの中で、作者は、やれるだけの事をやっている。最初に触れたような作家に比べれば、大御所として遥かに真っ当な態度だろう。今の本作が未だに辛辣な批判を受けるのは、不当評価だとしか思えない。「引き延ばして落ちぶれた漫画」という、いったん貼られたレッテルが剥がれないだけだろう。容姿まで称賛する信者には作品を客観視出来ないのと同じようなもんだ。
だから、作者はもう批判の声になど耳を貸さないでほしい。批判する人はどうせ何をやっても批判する。毎巻のように並ぶ、具体性を欠いた低評価なんぞ無視しても構わないだろう。自分のように長期に渡って読み続け、一度は失望し、惰性で付き合うだけだと割り切ったのが、また再び本作に信頼を置くようになった読者の為に描いてくれればいいのだ。一歩のボクシング人生の最後に、矢吹丈の二番煎じ以上の結末が用意されていると信頼して、改めて本作に真面目に向き合うようになった読者の為だけに描いてくれればいい。高齢の作者が、最後まで本作を描き遂げられずに終わろうとも、それを非難しようなどとは思わないくらいには、自分は今の本作を好きになっている。
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はじめの一歩(128) (講談社コミックス) コミック – 2020/6/17
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いじめられっ子だった幕之内一歩はひょんなことからボクシングに出会い、熱中していく。一歩は『強いってどういうことだろう?』という素朴な疑問を抱えながら、持ち前の頑張りで過酷な練習に耐え抜き、強くなっていく。数多の強敵との死闘を勝ち抜き、国内屈指のハードパンチを持つ日本王者となった一歩。その次なる目標は遥かなる世界王者への道! 限りなく熱く純粋な一歩のさらなる挑戦が始まった!!
一歩がチーフセコンドに就いた木村の試合。減量苦でフラフラの木村のため、一歩が考えた秘策、無謀とも思える「1RKO作戦」は成功するのか!? そして「勉強のため」という会長の指示で一歩は急遽メキシコへ飛ぶ、待っているのは千堂vs.ゴンザレス戦──。そこで一歩が見、掴み、学ぶものはなにか──!?
一歩がチーフセコンドに就いた木村の試合。減量苦でフラフラの木村のため、一歩が考えた秘策、無謀とも思える「1RKO作戦」は成功するのか!? そして「勉強のため」という会長の指示で一歩は急遽メキシコへ飛ぶ、待っているのは千堂vs.ゴンザレス戦──。そこで一歩が見、掴み、学ぶものはなにか──!?
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2020/6/17
- 寸法11.6 x 1.3 x 17.3 cm
- ISBN-104065191777
- ISBN-13978-4065191774
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.4
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トップレビュー
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2020年6月19日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
111人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何となく思わせぶりな表情とか、セリフとか
何度も何度も何度も何度も何度も何度も期待を持たされては裏切られてきた
あっちいったりこっちいったり、行き当たりばったり
いろんな伏線のつもりだった事は作者ももう忘れているんだろうなー
何巻あたりからだろう・・・ピュアで可憐な少女だったクミちゃんは何処に行ったのやら、今では姐御ですかぃ
最近あまり出てこないトミ子は凄い気色悪い不気味なブスだったのに、それがトミ子だったのに、
ただのブスになってるし
つまんないよね、これ
作者さん! 1巻から読み直してくださいよ!
何度も何度も何度も何度も何度も何度も期待を持たされては裏切られてきた
あっちいったりこっちいったり、行き当たりばったり
いろんな伏線のつもりだった事は作者ももう忘れているんだろうなー
何巻あたりからだろう・・・ピュアで可憐な少女だったクミちゃんは何処に行ったのやら、今では姐御ですかぃ
最近あまり出てこないトミ子は凄い気色悪い不気味なブスだったのに、それがトミ子だったのに、
ただのブスになってるし
つまんないよね、これ
作者さん! 1巻から読み直してくださいよ!
2020年6月19日に日本でレビュー済み
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この巻は展開がかなり早かったように感じる。もう千堂vsゴンザレス戦が始まって1Rまで終わってる。そして、この試合の勝者がリカルド・マルチネスとの世界戦へ進むというだけに、作者はどっちを勝たせるのかかなりワクワクしました。そして、一歩の現役復帰へ向けての状況も加速したように感じます。あくまで個人的な予想だが、千堂がゴンザレスに勝ち、リカルドと世界戦をし、さすがにリカルドが勝つものの、試合後のリング上でリカルドが一歩へ「リングへ上がってこい(復帰して世界戦まで登ってこい)!」などの発言をし、それが復帰の決め手になるのかな、と予想します。
2020年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
11人いる!
萩尾望都先生の名作SFならぬ一歩128巻の表紙にずらりと居並ぶ11人のファイター。
そして、帯に「一歩、メキシコへ!!」の文言が。
ひょっとして、一歩は初海外…?
一歩の旅行自体も珍しいので、どんなハチャメチャな旅になるのか期待が高まります。
まずは、セコンド一歩が声を枯らす木村の一戦。
思わぬ相手の粘りでスタミナの枯渇した木村に、灼熱のニューブロー誕生…!?
セコンドとしてもっと勉強したいと欲求が高まる一歩に対し、会長から勅命が言い渡されます。
トータル・リコールのハウザーのように「いますぐメキシコ(火星)へ飛べ」とぴしゃり。
メキシコと言えば、千堂vsゴンザレス&リカルドの防衛戦の舞台。
異国の地にフェザー級の役者が揃いハリケーン襲来の予感…!
萩尾望都先生の名作SFならぬ一歩128巻の表紙にずらりと居並ぶ11人のファイター。
そして、帯に「一歩、メキシコへ!!」の文言が。
ひょっとして、一歩は初海外…?
一歩の旅行自体も珍しいので、どんなハチャメチャな旅になるのか期待が高まります。
まずは、セコンド一歩が声を枯らす木村の一戦。
思わぬ相手の粘りでスタミナの枯渇した木村に、灼熱のニューブロー誕生…!?
セコンドとしてもっと勉強したいと欲求が高まる一歩に対し、会長から勅命が言い渡されます。
トータル・リコールのハウザーのように「いますぐメキシコ(火星)へ飛べ」とぴしゃり。
メキシコと言えば、千堂vsゴンザレス&リカルドの防衛戦の舞台。
異国の地にフェザー級の役者が揃いハリケーン襲来の予感…!
2020年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
引退後の展開には怒りを通り越して呆れてましたが、やっと話が進みそうなので購入。
この巻では今後に少し光が見えたかも知れない。
一歩がセコンドについた木村の試合は、やっと作者が少し気持ちを入れたのか思いのほか良かったです。
メキシコでのリカルドとの世界前哨戦であるゴンザレス戦を控えた千堂が、試合前に一歩とスパーをやります。
楽しみだった千堂-ゴンザレス戦は1Rまでで続きは次巻。
こちらは試合前の選手同士の絡みや盛り上がりがあまりなく、相変わらずの千堂の一撃のアピールなので今の所期待以上ではないです。技術は同等と一歩が言ってましたが、当てカンはあっても技術は千堂はゴンザレスより明らかに無いでしょう。
会場はメキシコの歴史あるプロレスルチャ・リブレの大会場であるアレナ・メヒコ。
日本の虎としてサヤマ、ミサワ、カネモトが来たので虎は人気と言うのはちょっと嬉しかった。ミサワはメキシコではタイガーマスクで試合していない気がするが…
あと、せっかくメキシコ出すのならば、ただの観光地を背景にビバ・メヒコ! やしょうもない下ネタでなく、
現地の人の雰囲気やボクシング事情、ゴンザレスがリカルドに近づきたい重いとで、一歩戦で甦った一因でもある貧困状況など取材して欲しかった。
あとそろそろ、メキシコ、アメリカ、アジアだけでなく、
他のボクシング大国ロシア(大巨人ワルーエフ、破壊者コバレフ)、現代最高傑作ロマチェンコのウクライナ。
人気の沸騰するイギリス連邦(カルサゲ、”コブラ”カール・フロッチ、ヘイ、206㎝の動ける巨人フューリー)
アイルランド、イタリア、謎多きアフリカ、アマ大国で亡命し、プロになる選手もいるのキューバの選手(リゴンドー、娘の為に戦う”キングコング”オルティス)など世界中の選手もちんと取材した上で取り上げて欲しいと思います。漫画を越えている様な50歳過ぎても一線級と試合をしたバーナード・ホプキンスのような選手も観たい。
この巻では今後に少し光が見えたかも知れない。
一歩がセコンドについた木村の試合は、やっと作者が少し気持ちを入れたのか思いのほか良かったです。
メキシコでのリカルドとの世界前哨戦であるゴンザレス戦を控えた千堂が、試合前に一歩とスパーをやります。
楽しみだった千堂-ゴンザレス戦は1Rまでで続きは次巻。
こちらは試合前の選手同士の絡みや盛り上がりがあまりなく、相変わらずの千堂の一撃のアピールなので今の所期待以上ではないです。技術は同等と一歩が言ってましたが、当てカンはあっても技術は千堂はゴンザレスより明らかに無いでしょう。
会場はメキシコの歴史あるプロレスルチャ・リブレの大会場であるアレナ・メヒコ。
日本の虎としてサヤマ、ミサワ、カネモトが来たので虎は人気と言うのはちょっと嬉しかった。ミサワはメキシコではタイガーマスクで試合していない気がするが…
あと、せっかくメキシコ出すのならば、ただの観光地を背景にビバ・メヒコ! やしょうもない下ネタでなく、
現地の人の雰囲気やボクシング事情、ゴンザレスがリカルドに近づきたい重いとで、一歩戦で甦った一因でもある貧困状況など取材して欲しかった。
あとそろそろ、メキシコ、アメリカ、アジアだけでなく、
他のボクシング大国ロシア(大巨人ワルーエフ、破壊者コバレフ)、現代最高傑作ロマチェンコのウクライナ。
人気の沸騰するイギリス連邦(カルサゲ、”コブラ”カール・フロッチ、ヘイ、206㎝の動ける巨人フューリー)
アイルランド、イタリア、謎多きアフリカ、アマ大国で亡命し、プロになる選手もいるのキューバの選手(リゴンドー、娘の為に戦う”キングコング”オルティス)など世界中の選手もちんと取材した上で取り上げて欲しいと思います。漫画を越えている様な50歳過ぎても一線級と試合をしたバーナード・ホプキンスのような選手も観たい。