ページを跨ぐたびに予想外がやってくるか否かでギャグマンガの評価は大きく変わってきます。
私がつい最近言い出したことのような気もしますし、大家の受け売りなのかもしれませんが、得てして笑いとはそういうものなのかもしれません。
そんなわけで各話のサブタイトルが青春していていいなって今更になって気づきましたが、肝心の本編は相変わらずの調子でした。
流石に慣れてきたのか、主人公の直くんのツッコミも激しくなってきましたが、その分ヒロインの芹花さんの行動もさらに突拍子の無さを増すというわけで。
つまり、一巻よりパワーアップしてます。
鼻血や謎マスコットネタに留まらず、意味不明なシチュエーションと恋人同士の素敵な一対一の絵面を両立させてきています。
二人だけの素敵な場所とか、二人だけの登下校とか、二人だけの看病とか、王道のハズなのになんか、なんか……。
ギャグとしてもラブコメとしても漫画の二巻として理想的な流れかもしれません。
ここまで強引に親の理解(物わかりの良さ)を取り付けるヒロインとか初めて見たよ!?
しかも意味不明な流れで、意図しないうちに外堀を埋めて主人公を丸裸にしてからだし!!
完全に天然で計算なんて一切合切入ってないのに、二人の世界を作り上げてるよ芹花さん!!
……この辺の閉じた世界は一巻でも触れた通りの、原作者二人のぼっちさの反映なのかもしれませんが、結果ギャグの文脈を保ちつつ、話を進めています。
この巻の最後を飾る二人でやるエロゲ―とかもヒロインのキャラクターさえまともなら、かなり色っぽい状況だと思うんですが、もう笑うしかない。
恋人の趣味に理解ある素敵な人のはずなのに、結果自分のところに引き寄せる結果になっている辺り、構成上のパワーを感じました。
ギャグ補正とキャラに頼った強引さもあるとはいえ、この巻全体の流れは本当に流れるようで惚れ惚れとしてしまうのですよ。
あと、巻末収録の読み切り『描けぬけろ青春!』もまた、怒涛の掛け合いが光る快作でした。
導入こそ痛々しく寒々しかったけれど、熱いボケと冷静なツッコミを交わしつつ、結局は全力でバカをやりる男女混合漫研三人組が、揃ってからはページをいくつ跨いでも勢いを全く途切れさせませんでした。
と、そんなわけで漫画家コンビ「谷川ニコ」の魅力を再発見したわけですのでまたも星五つ。
滅茶苦茶笑うとともに、唸らされたと言っておきます。
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ちょく! 2 (ガンガンコミックスONLINE) コミック – 2009/12/22
一目惚れされた根暗な高校生、水橋直。彼女の恋愛は普通の乙女とはちょっと違う! 変態に愛された男に次々に巻き起こる災難!! 水橋直は日常から非日常へと向かって行く…。
- 本の長さ175ページ
- 出版社スクウェア・エニックス
- 発売日2009/12/22
- ISBN-104757527489
- ISBN-13978-4757527485
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カスタマーレビュー
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VINEメンバー
ウェブ公開漫画で序盤を読んで知りました。
一言で言えばラブコメ的ギャグマンガです。
主人公少年がヒロインの痴女数歩手前的暴走に翻弄されつつのボケツッコミが面白いです。
私的に「吹き出しながら笑ってしまう」貴重なギャグ漫画の一つです。
画力的には絵単体だけ見れば未熟な感が強いのですが、
ヘタウマと言うか好感の持てるバランスの良い未熟絵で、内容にもかえってマッチしていて、むしろプラス要素にすら思えます。
個人的にはへたに丁寧な絵柄や線を目指したりして今のバランスが崩れるなら上手くならないで欲しい、(?)とすら思っています。
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画力的には絵単体だけ見れば未熟な感が強いのですが、
ヘタウマと言うか好感の持てるバランスの良い未熟絵で、内容にもかえってマッチしていて、むしろプラス要素にすら思えます。
個人的にはへたに丁寧な絵柄や線を目指したりして今のバランスが崩れるなら上手くならないで欲しい、(?)とすら思っています。