「『本好きの下克上』シリーズの中で最も感動的な場面はどこか?」と問われれば、私はこの巻に描かれている「ローゼマインとフェルディナンドの再会シーン」を挙げます。(ホントにヤバい。口絵を見た時点でちょっと泣いてます。。。この再会部分を口絵にすることを提案し、描いて下さった椎名先生と、その提案を認めて下さった香月先生に心から感謝します) 前巻同様、気になった部分を独断でピックアップします。
・プロローグ。
アーレンスバッハ→貴族院に転移し、アウブ・エーレンフェストことジルヴェスターと会話するユストクスとエックハルトが描かれていますが、『"絶望"しかなかった暗闇の中に一筋の光が差し込む』ようなものでしょうね。(ユストクスとエックハルトにとっては) また、エックハルトがジルヴェスターに行った行為を見て、(弟の窮地とは言え)『他領に攻め込むこと』にGoサインを出せるジルヴェスターって、やっぱり凄いな〜と思いました。(エックハルトではありませんが、わたしは『ジルヴェスターがアウブ・エーレンフェストで良かった』と、心から思います)
・集められたローゼマインの側近たち。
冷静に考えても「今夜アーレンスバッハの礎を盗りに行きます」はなかなかにぶっ飛んでる発言だと思います。(騎士達が目を白黒させる光景が思い浮かびますね) でも、ハルトムートはやっぱ頭一つ抜けてる。(ローゼマインが何を言い出すかを予想した上で行動できるだから。しかも、その予想はほぼ完璧に当たっているという) 「有能」であることに間違いないんですよね。。。その後も要所要所で的確な助言をし、文官なのに戦場に出るし、やっぱ一番おかしい側近ってハルトムートですね。(今更)
・フェルディナンド救出。
このシリーズで、わたしが『最も美しい』と感じる場面です。Web版で何度も何度も読んだところですが、その度に涙してます。あっさりしてる部分もあるんですけど、『込み上げてくる熱い想いがある』とでも言いましょうか。(記憶に残るワンシーンだと思います) もう一度、扉絵をチェックしてみてください。(とてもロマンチックな絵に見えてこないでしょうか?) やっぱり素敵なイラストだと思います。
・魔王スイッチ: ON / OFF。
王族がローゼマインに命じた内容を聴きガチギレするフェルディナンド。(魔王スイッチ:ON…まぁ、グルトリスハイトのヒントを得たにも関わらず自分達では取れず、フェルディナンドの代わりにエーレンフェストを守ることを約束したローゼマインにグルトリスハイトを取って貰い、"悪夢"としか言えない婚約を強いられるとか『ふざけるな!』と言いたくもなるよ。ローゼマインに祠巡りを強要したあの二人の罪は重そうだ)非常に物騒なことを呟くフェルディナンドだが、自身を救う為にローゼマインがやった非常識な行動を耳にし、久々の処理落ち。(魔王スイッチ: OFF?…衝撃的過ぎて、脳が情報を処理することを拒否したらしい)
・非常識さはどっちもどっち。
フェルディナンド救出後、アーレンスバッハでランツェナーヴェと一戦交えることに。フェルディナンドは『ローゼマインの非常識さ』に驚いていたが、フェルディナンドもまた非常識な行動に出る。ローゼマインが『フェルディナンド様が非常識の筆頭じゃないかな?』と呟いていますが、非常識さはどっちもどっちかと。
・ローゼマインの実績。
ローゼマインがまだ平民だった時、"悪縁"としか言えない貴族がアーレンスバッハにはいましたね。(あのガマガエル) で、そのガマガエルの奥さんが"ローゼマインは平民"と騒ぎ立てますが、ハルトムートを始めとした他の貴族がこぞって"ローゼマインは平民"と訴える人を"頭がイカれてる恥ずかしい人扱い"します。(ローゼマインの実績がその事実を否定します。…それだけのことをやってきた、という証明ですね)
・エピローグ
ゲオルギーネの過去が明かされます。”領主になれ”と厳しく育てられたのに、”ジルヴェスター”が生まれた瞬間に「彼女の人生の全てが否定された」壮絶な過去話です。”アウブ”と”ギーべ”という違いはありますが、ブリュンヒルデの話と似ていますね。一番の違いは”執着心”でしょうか?(他人に殺意を向けてまでその座に収まりたいと思うかどうか) ゲオルギーネはプライドも高かったようですし、屈辱でしかなかったんでしょうね。(それでも、一番最初に殺意が芽生えた原因が”リヒャルダの配置換え”というのはちょっと意外でした)
ピックアップはここまでにしておきます。
《参考》
プロローグ: ユストクス視点。
エピローグ: ゲオルギーネ視点。
書き下ろし:「エーレンフェスト防衛戦 (前半)」
※下記の人物視点での短話
①「動いた国境門」(ギーベ・キルンベルガ視点)
②「イルクナーの戦い」(ブリギッテ視点)
③「避難訓練通りに」(フィリーネ視点)
④「強固の守りと繋がり」(エーファ視点)
⑤「誓いを果たす日」(ギュンター視点)
書き下ろし:「望みのままに」(フェルディナンド視点)
個人的には「最高の出来栄え」です。本編はほぼWEB版通りでしたが、プロローグやエピローグ、書き下ろし部分が充実しています。(WEB版からファンの方でも楽しめると思います) ゲオルギーネが「なぜ、弟である筈のジルヴェスターを憎むのか?」という部分がかなり詳細に掘り下げられています。WEB版ではここまで掘り下げられていなかった箇所なので「ようやく腑に落ちた」という感じです。書き下ろしに描かれているフェルディナンド視点は読者のリクエストで決まったものらしく、ファンからすれば「最高!」以外の感想はありません。
このシリーズが好きな読者なら購入して損はないと思います。ぜひ購入を検討してみてください!(「絶対にチェックした方がいい」と言い切れる巻です)
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【小説29巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身VIII」 (TOブックスラノベ) Kindle版
シリーズ累計600万部突破!(電子書籍を含む)
2022年4月11日よりTVアニメ第3期放送開始!
『このライトノベルがすごい!2022』(宝島社刊)
女性部門ランキング第1位!
単行本・ノベルズ部門第3位!
【あらすじ】
「絶対に助けます。手段なんて選びません」
ローゼマインは戦準備へ突き進んでいた。大領地、中央、王族、神々……何を敵に回しても、危機に瀕したフェルディナンドを必ず救う。メスティオノーラの書を有効活用し、国境門を使って時間短縮。ダンケルフェルガーの騎士達をも味方につけてーーシュタイフェリーゼより速く! いざ出陣!
ランツェナーヴェとの戦いが始まる一方、ゲオルギーネ達が侵攻を開始する。神殿や下町の民は心を一つに「エーレンフェスト防衛戦」へ挑むのだった。
本物のディッターの勝利をつかめ!
圧巻の書き下ろし閑話集ほか100ページ超!
椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
著者について
●香月美夜
MIYA KAZUKI
本作でデビュー。
今回は「エーレンフェスト防衛戦(前半)」を書き下ろしていたので、書籍作業がいつもより大変でした。次は後半だ……。
2022年4月11日よりTVアニメ第3期放送開始!
『このライトノベルがすごい!2022』(宝島社刊)
女性部門ランキング第1位!
単行本・ノベルズ部門第3位!
【あらすじ】
「絶対に助けます。手段なんて選びません」
ローゼマインは戦準備へ突き進んでいた。大領地、中央、王族、神々……何を敵に回しても、危機に瀕したフェルディナンドを必ず救う。メスティオノーラの書を有効活用し、国境門を使って時間短縮。ダンケルフェルガーの騎士達をも味方につけてーーシュタイフェリーゼより速く! いざ出陣!
ランツェナーヴェとの戦いが始まる一方、ゲオルギーネ達が侵攻を開始する。神殿や下町の民は心を一つに「エーレンフェスト防衛戦」へ挑むのだった。
本物のディッターの勝利をつかめ!
圧巻の書き下ろし閑話集ほか100ページ超!
椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
著者について
●香月美夜
MIYA KAZUKI
本作でデビュー。
今回は「エーレンフェスト防衛戦(前半)」を書き下ろしていたので、書籍作業がいつもより大変でした。次は後半だ……。
- 言語日本語
- 出版社TOブックス
- 発売日2022/4/9
- ファイルサイズ54229 KB
この本はファイルサイズが大きいため、ダウンロードに時間がかかる場合があります。Kindle端末では、この本を3G接続でダウンロードすることができませんので、Wi-Fiネットワークをご利用ください。
【ライトノベル ストア】:
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登録情報
- ASIN : B09N7285KX
- 出版社 : TOブックス (2022/4/9)
- 発売日 : 2022/4/9
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 54229 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 432ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 469位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 71位ライトノベル (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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香月美夜(かづき・みや)
2013年より「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」を小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載開始。2015年にTOBOOKSより本作の書籍化を開始した。
デビュー作にも関わらず、熱狂的な読者の支持を集め、コミカライズ、TVアニメ化など様々なメディアミックス化を果たす。
2019年6月現在までのシリーズ累計部数は120万部を突破。「このライトノベルがすごい!2018&2019」の単行本・ノベルス部門で2年連続第1位に選ばれるなど、ますます人気は加速している。
■Twitterアカウント
@miyakazuki01 https://twitter.com/miyakazuki01
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まあ、まずは
「物語の作者様よ、イラストを描いた絵師様よ。我らの願いを聞き届け新たなる作品を賜らん。御身に捧ぐは感謝と印税。(えーと・・・・続きは誰か考えてください)・・・」
と、小ネタは置いておいて。
全体的に大幅加筆、修正あります。
ツェントの歴史あたり顕著です。
本編は短め、SS多めって感じです。
個人的に嬉しかったのはエピローグのゲオルギーネ視点
エーレンフェストへ侵攻する様子と過去。
敵役であるゲオルギーネに同情する方も多いのではないでしょうか。方法や事の是非はともかく、ちょっと無理もないって気にはなりました。(やりすぎとは思いもしましたが)
ローゼマインが誤解している王族の許し(求愛の魔石)
ジギスヴァルト王子はアドルフィーネさんの扱いどうするつもりなんでしょう?
イラストは全体的に勇ましいものが多かったです。
個人的には表紙を見てオルドナンツが舞い踊ってる!と思いながら読んでましたがアウブの守護みたいです。猛禽類のイメージでしたので・・・・・(そういえば白じゃない!?)
以下駄文ですので読み飛ばしてください
本巻に関係ないです。
先月SS集2を読んだときにハルトムートの
「ローゼマイン様に目の色が変わるほど睨まれて、それでゾクゾクッと・・・・」
という、一文を読んで
「ああ、こういう性癖の人もいるのだな」
と、書きましたが、オジサン、ユルゲンシュミットってなんとなく変な性癖の人って居ないイメージだったんですよ。いや、よく思い出せばマルグリットさんというショタを嗜んでいたかもしれない人が居ましたが。(歳が分からないんですよね)
妙な性癖というか、趣味の人が居るということは当然?
ローデリヒの「ディッター物語」を読んで
「ほぅ・・・やっぱり殿方同士のれん・・・んんっ、友情はいいですわね」
「わたくし、文官と騎士のれ、友情がよいですわ」
「あら、わたくしは他領の騎士とのライバル関係が・・・・・」
みたいな会話があるかもしれない・・・・・
おかげで
メティスオノーラがマインの死後に知識を見てBL小説を執筆。
メティスオノーラの書に異物混入。
困惑しつつも謎の興奮を覚える女性王候補。
十数年後、女性領主候補生のお茶会にて、
「わたくし、メティスオノーラの書を賜りましたわ」
「そ、それで新作は?」
「朗読してくださいませ」
「フフッ!グルトリスハイト。エーヴィリーベ×エアヴェルミーン本『エアヴェルミーンの憂鬱』・・・・(オジサンにはBLってよくわかりません)・・・・・」
「攻めと受けの概念。なぜかすんなり受け入れられる×という記号。流石英知の女神ですわね」
「わたくし、父親も恩人も登場させる遠慮や配慮のなさに震えましてよ」
といった世界線があったり、いや、ないな。
作者様、ファンの皆様申し訳ございません。
「物語の作者様よ、イラストを描いた絵師様よ。我らの願いを聞き届け新たなる作品を賜らん。御身に捧ぐは感謝と印税。(えーと・・・・続きは誰か考えてください)・・・」
と、小ネタは置いておいて。
全体的に大幅加筆、修正あります。
ツェントの歴史あたり顕著です。
本編は短め、SS多めって感じです。
個人的に嬉しかったのはエピローグのゲオルギーネ視点
エーレンフェストへ侵攻する様子と過去。
敵役であるゲオルギーネに同情する方も多いのではないでしょうか。方法や事の是非はともかく、ちょっと無理もないって気にはなりました。(やりすぎとは思いもしましたが)
ローゼマインが誤解している王族の許し(求愛の魔石)
ジギスヴァルト王子はアドルフィーネさんの扱いどうするつもりなんでしょう?
イラストは全体的に勇ましいものが多かったです。
個人的には表紙を見てオルドナンツが舞い踊ってる!と思いながら読んでましたがアウブの守護みたいです。猛禽類のイメージでしたので・・・・・(そういえば白じゃない!?)
以下駄文ですので読み飛ばしてください
本巻に関係ないです。
先月SS集2を読んだときにハルトムートの
「ローゼマイン様に目の色が変わるほど睨まれて、それでゾクゾクッと・・・・」
という、一文を読んで
「ああ、こういう性癖の人もいるのだな」
と、書きましたが、オジサン、ユルゲンシュミットってなんとなく変な性癖の人って居ないイメージだったんですよ。いや、よく思い出せばマルグリットさんというショタを嗜んでいたかもしれない人が居ましたが。(歳が分からないんですよね)
妙な性癖というか、趣味の人が居るということは当然?
ローデリヒの「ディッター物語」を読んで
「ほぅ・・・やっぱり殿方同士のれん・・・んんっ、友情はいいですわね」
「わたくし、文官と騎士のれ、友情がよいですわ」
「あら、わたくしは他領の騎士とのライバル関係が・・・・・」
みたいな会話があるかもしれない・・・・・
おかげで
メティスオノーラがマインの死後に知識を見てBL小説を執筆。
メティスオノーラの書に異物混入。
困惑しつつも謎の興奮を覚える女性王候補。
十数年後、女性領主候補生のお茶会にて、
「わたくし、メティスオノーラの書を賜りましたわ」
「そ、それで新作は?」
「朗読してくださいませ」
「フフッ!グルトリスハイト。エーヴィリーベ×エアヴェルミーン本『エアヴェルミーンの憂鬱』・・・・(オジサンにはBLってよくわかりません)・・・・・」
「攻めと受けの概念。なぜかすんなり受け入れられる×という記号。流石英知の女神ですわね」
「わたくし、父親も恩人も登場させる遠慮や配慮のなさに震えましてよ」
といった世界線があったり、いや、ないな。
作者様、ファンの皆様申し訳ございません。
2022年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今迄のローゼマイン一人称主軸で行くのも、
web版では勢いと(読者の)想像力補完で楽しめますが、プロローグとエピローグに大きな加筆がある...と言うには
(毒が無さすぎる)主人公だけでなくフェルディナンドの、
あの感情が(ローゼマインでも)隠しまくる心情表現が今後の結末迄のハイスピード変化に直結してますから....
ラストのフェルディナンド章は苦労が忍ばれます。
毒がないとは到底言い切れず、ローゼマインから見たフェルディナンド記述は...無自覚でしょうから、物語を纏めるには大変さが。
ライトノベルでは禄に校正もしない出版物も散見しますが、章単位加筆以外も動く人間が多いからか、
web同様の主人公視点にも
「動機」や
「主人公を取り巻く環境」
「取り巻く人々の心情の客観性」
「世界の歴史」
について、何故なのか、がかなり加筆されてます。
webを読み込んだ人達にはハラハラニヤニヤする迄になってます。
次巻以降物語としてまとめるには「ローゼマインから見ただけ」ではないフェルディナンドの心情が大事だと思いますが、
とても期待を膨らませられる出来でした。
長いシリーズで出版社の半額セールを見て(ちょっと)しょっぱい目になりましたが。
kindleで揃えてて良かったなぁ...と思います。
早く夏にならないかぁ...次巻が楽しみです。
web版では勢いと(読者の)想像力補完で楽しめますが、プロローグとエピローグに大きな加筆がある...と言うには
(毒が無さすぎる)主人公だけでなくフェルディナンドの、
あの感情が(ローゼマインでも)隠しまくる心情表現が今後の結末迄のハイスピード変化に直結してますから....
ラストのフェルディナンド章は苦労が忍ばれます。
毒がないとは到底言い切れず、ローゼマインから見たフェルディナンド記述は...無自覚でしょうから、物語を纏めるには大変さが。
ライトノベルでは禄に校正もしない出版物も散見しますが、章単位加筆以外も動く人間が多いからか、
web同様の主人公視点にも
「動機」や
「主人公を取り巻く環境」
「取り巻く人々の心情の客観性」
「世界の歴史」
について、何故なのか、がかなり加筆されてます。
webを読み込んだ人達にはハラハラニヤニヤする迄になってます。
次巻以降物語としてまとめるには「ローゼマインから見ただけ」ではないフェルディナンドの心情が大事だと思いますが、
とても期待を膨らませられる出来でした。
長いシリーズで出版社の半額セールを見て(ちょっと)しょっぱい目になりましたが。
kindleで揃えてて良かったなぁ...と思います。
早く夏にならないかぁ...次巻が楽しみです。
2022年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
緊迫感の中にクスッとできる部分を散りばめ、ドキドキハラハラ、クスクスボロボロ・・・とにかく感情を揺さぶる書き方には脱帽です!
今回はファンタジー要素が特に素敵でした。ここの所(ランツェナ―ヴェ戦)を是非アニメーションで観てみたい~
以下ネタバレ注意です。
ゲオルギーネのエピローグから、彼女の思考の物騒さが!産まれて間もない弟に対する思いが・・・まだ弟が何もしていない段階での思いが・・・怖い。
終始自分の側でしか考えようとしない思考も、次期領主として望まれている視野の広さもなく、側近候補が弟にとられたと言って嘆く(これも多分ユストクスの例を考えると思い込み)
努力の目的も、カルステッドやジルヴェスターに勝つため。(これは親が悪いけど)
領主候補から即外されたカルステッドの事はスルー。年の離れた弟が甘やかされている事を理解しているのに、甘やかしている親ではなく弟に殺意を抱くその性格!そりゃ、本人がいなくなれば早期解決だもんねぇ。
したい放題させられている子供のほうが可哀想なんだけどね~(将来に親も本人も恥をかく)
次期領主の器では無い!この一言につきました。(ジルヴェスターが次期領主の器かどうかは今の時点では関係ない)
彼女の回想なので仕方ないこととはいえ、あまりにも自分だけが被害者だという意識しかない視野狭窄。
嫌悪している筈の母親と同じ事をしても、こうなったのはお母様のせい。わたくし真似しただけですもの。と本気で思っていそうなゲオルギーネ・・・いやいや充分貴方は元からですよ。と言いたくなりました(笑)
確かに取り上げられたあれこれを連ねられると可哀想だと思えなくもないけれど、それもお気に入りの玩具を取り上げられたような、そんな感じで。
側近も類共が残っているのを見ると、きちんと選んでいるか逃げられている。
全体を見ていた前領主は、この性格をかなり早い段階から把握していたのではないかと思えた程です。
母親の酷さには完全同意しますが、根底にある自分勝手な思考は元々のものだとの結論に達し、あらためて作者様の人物設定に心からの賛美を)^o^(
この人が滅ぼされたとしても全く憐憫が沸いてこない。これも私にとっては大切。読後感が違いますからね。
是非ともお勧め致します!
今回はファンタジー要素が特に素敵でした。ここの所(ランツェナ―ヴェ戦)を是非アニメーションで観てみたい~
以下ネタバレ注意です。
ゲオルギーネのエピローグから、彼女の思考の物騒さが!産まれて間もない弟に対する思いが・・・まだ弟が何もしていない段階での思いが・・・怖い。
終始自分の側でしか考えようとしない思考も、次期領主として望まれている視野の広さもなく、側近候補が弟にとられたと言って嘆く(これも多分ユストクスの例を考えると思い込み)
努力の目的も、カルステッドやジルヴェスターに勝つため。(これは親が悪いけど)
領主候補から即外されたカルステッドの事はスルー。年の離れた弟が甘やかされている事を理解しているのに、甘やかしている親ではなく弟に殺意を抱くその性格!そりゃ、本人がいなくなれば早期解決だもんねぇ。
したい放題させられている子供のほうが可哀想なんだけどね~(将来に親も本人も恥をかく)
次期領主の器では無い!この一言につきました。(ジルヴェスターが次期領主の器かどうかは今の時点では関係ない)
彼女の回想なので仕方ないこととはいえ、あまりにも自分だけが被害者だという意識しかない視野狭窄。
嫌悪している筈の母親と同じ事をしても、こうなったのはお母様のせい。わたくし真似しただけですもの。と本気で思っていそうなゲオルギーネ・・・いやいや充分貴方は元からですよ。と言いたくなりました(笑)
確かに取り上げられたあれこれを連ねられると可哀想だと思えなくもないけれど、それもお気に入りの玩具を取り上げられたような、そんな感じで。
側近も類共が残っているのを見ると、きちんと選んでいるか逃げられている。
全体を見ていた前領主は、この性格をかなり早い段階から把握していたのではないかと思えた程です。
母親の酷さには完全同意しますが、根底にある自分勝手な思考は元々のものだとの結論に達し、あらためて作者様の人物設定に心からの賛美を)^o^(
この人が滅ぼされたとしても全く憐憫が沸いてこない。これも私にとっては大切。読後感が違いますからね。
是非ともお勧め致します!