ひきこもりの弟を持っていて、この漫画を友人から教えて貰いました。
とてもとても、リアルな家族の状況が描かれていて、この漫画を読んで事態を今、動かそうとしています。
生と死について向き合って書かれた「現場からの声」について感じたことです。
原作者の押川さん自身が個人的に「死」と向き合わざるを得なくなり、感じたことが率直に書かれています。
普通だったら隠したくもなるようなこと、人にはあえて言いたくない超パーソナルなことを、
本に書くという、究極のパブリックな形で残すというところに、押川さんの覚悟を感じました。
ああ、この人は本気で今の家族の問題について危機感を感じていて、
どうにかしないといけないと、読者に対して本気のド直球のボールを投げて来てるんだなと。
そして究極のパーソナルである家族の問題は、これでもかってくらいパブリックにておかないと、手遅れになってしまうんだぞ!!と、家族の恥だと、ひきこもりの弟の事を隠して通して来た自分の家族に対するメッセージを、
押川さん自身が先陣切って示してくれているんだなと。
やっぱり、親も自分も、ひきこもりの弟のことは恥だと思って、隠したいし隠し通して来てしまった。
近所の人も、弟はとっくの昔に家を出たと思っている。
親も年を取って、自分も面倒看れなくて、いよいよ追い詰められてきた。
自分なんかは家を出ればいいやと、逃げ出そうともしたけれど、それは出来なかった。見捨てられなかった。
自分も親の身勝手に振り回されて生きて来たから、不器用な弟がひきこもりになった気持ちも分かるから。。
自分も弟も、親の「勝手」で産まれて来た人間だけど、
弟には少しでも人間らしい生活を「生き切って」欲しいと思った。
この漫画を読んで、弟に向き合おうと決心がつきました。
背中を押して貰ってありがとうございますと伝えたいです。
最後に凄く響いた一文です。
『死がコントロールできないように、「命」を創り出した結果もまた、どこに行きつくか分からない』押川剛 現場からの声
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「子供を殺してください」という親たち(4) (BUNCH COMICS) コミック – 2018/12/7
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押川剛氏率いる(株)トキワ精神保健事務所は、病識のない統合失調症やアルコールや薬物の依存症、精神疾患の疑いのある長期ひきこもりなど、精神科医療とのつながりを必要としながら、適切な対応がとられていない対象者を説得し医療につなげることを主な業務にしている。今回は、薬物中毒者キヨさんの続編、依頼にならなかったエピソード、そして、「事務所史上最悪のクリスマス」のエピソードが明らかになる!!!
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2018/12/7
- 寸法12.8 x 1.4 x 18.2 cm
- ISBN-10410772140X
- ISBN-13978-4107721402
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著者について
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漫画家。株式会社BLUEDOG代表。
静岡県出身。京都精華大学芸術学部テキスタイルコース卒。
代表作に『ケーキの切れない非行少年たち』『「子供を殺してください」という親たち』 『マトリズム』『ダンダリン一〇一』『無頼侍-ぶらざむらい-』など。
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.6
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トップレビュー
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2018年12月7日に日本でレビュー済み
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106人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
連日、親殺し、子殺し、虐待など、身近な命を奪う報道が絶えない世の中の現実、その背景は何なのか。
本巻も、それを考えさせられる内容でした。
この漫画に出てくる親は、「うちの子は勉強ができるから」、「こんな良い就職先にいけたのだから」とメルヘンチックな考えを子供に押し付け、自分たちの欲求を叶えるため、親のステータスのための道具として、子供を扱っているとしか思えない人達です。
子供が病んでも、世間体や自分たちの保身・腐ったプライドを優先し、子供の命は二の次、三の次です。
親の欲求(高学歴や見栄えの良い就職先)に応えるためだけに子供時代を過ごしたけれども、
現実社会で結果を残せる人間になれず、周囲からの期待と自分の能力のギャップで苦しみ、精神を病んでしまう人が増えているのではないでしょうか。
親の欲求を満たす子育てをする親たちは、総じて「あなたの為を思ってやった」と口にしますが、本当にそうでしょうか?
実は、私も親から高学歴を望まれ、それに応えようと努力して10代を過ごした人間です。
そんな私が言えることは、学歴なんて社会に出てみれば全くあてにならないということです。
親の欲求に応えて、受験戦争に勝てる暗記人間になっても、実際に社会で結果を残せる能力は身に付きませんでした。
むしろ、早いうちからアルバイトをするなどして社会に出て、自分の本当の能力を自覚して、自分の本当の姿に気づいている人の方が、社会で結果を残せているし、強い人間だと感じます。
また、ネタバレになるので詳しくは書けませんが、本巻のメインストーリーであるケースの「史上最悪のメリークリスマス」に登場する親は史上最悪の毒親でした。
この漫画は、親の欲求に応え続けて精神を病んだ子供たち、その親たちの姿をリアルに描いていると思います。
毒親育ちの身からすると、超絶お勧めできる漫画です!!
本巻も、それを考えさせられる内容でした。
この漫画に出てくる親は、「うちの子は勉強ができるから」、「こんな良い就職先にいけたのだから」とメルヘンチックな考えを子供に押し付け、自分たちの欲求を叶えるため、親のステータスのための道具として、子供を扱っているとしか思えない人達です。
子供が病んでも、世間体や自分たちの保身・腐ったプライドを優先し、子供の命は二の次、三の次です。
親の欲求(高学歴や見栄えの良い就職先)に応えるためだけに子供時代を過ごしたけれども、
現実社会で結果を残せる人間になれず、周囲からの期待と自分の能力のギャップで苦しみ、精神を病んでしまう人が増えているのではないでしょうか。
親の欲求を満たす子育てをする親たちは、総じて「あなたの為を思ってやった」と口にしますが、本当にそうでしょうか?
実は、私も親から高学歴を望まれ、それに応えようと努力して10代を過ごした人間です。
そんな私が言えることは、学歴なんて社会に出てみれば全くあてにならないということです。
親の欲求に応えて、受験戦争に勝てる暗記人間になっても、実際に社会で結果を残せる能力は身に付きませんでした。
むしろ、早いうちからアルバイトをするなどして社会に出て、自分の本当の能力を自覚して、自分の本当の姿に気づいている人の方が、社会で結果を残せているし、強い人間だと感じます。
また、ネタバレになるので詳しくは書けませんが、本巻のメインストーリーであるケースの「史上最悪のメリークリスマス」に登場する親は史上最悪の毒親でした。
この漫画は、親の欲求に応え続けて精神を病んだ子供たち、その親たちの姿をリアルに描いていると思います。
毒親育ちの身からすると、超絶お勧めできる漫画です!!
2020年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネタバレを含みます。ご了承ください。
レビューを書いたことがないのでお目汚しですが、表紙絵の美佐子さんが見ていて辛すぎて書かずにはいられませんでした。
押川さんは、ピンク色のティッシュで埋もれた部屋を美佐子さんが寝室としていたのだろうと推測されていました。
作画をされた鈴木さんは、その部屋で美佐子さんがどんな時間を過ごしていたのか描かれたんですね。
小さなクリスマスツリーと、二人分のろうそくと、楽しかった頃の写真やアルバムを寄せ集めて。ツリーの片側が変色しているように見えるのは、ろうそくの光のせいか、ずっと時間が経ってしまった、つまり経年劣化のせいか。
どんなに長いこと、幸せだった頃と、それを全て失ってしまった今とのギャップに囚われているか。
それを、精神病質も抱えた上で、一人で耐えていることの苦しみが伝わってくる絵です。
美佐子ちゃん、もういいよと抱きしめたくなりました。
なんの取り柄もない人間ですが、人の子の親として、大変感情移入してしまいました。読んで良かったです。
レビューを書いたことがないのでお目汚しですが、表紙絵の美佐子さんが見ていて辛すぎて書かずにはいられませんでした。
押川さんは、ピンク色のティッシュで埋もれた部屋を美佐子さんが寝室としていたのだろうと推測されていました。
作画をされた鈴木さんは、その部屋で美佐子さんがどんな時間を過ごしていたのか描かれたんですね。
小さなクリスマスツリーと、二人分のろうそくと、楽しかった頃の写真やアルバムを寄せ集めて。ツリーの片側が変色しているように見えるのは、ろうそくの光のせいか、ずっと時間が経ってしまった、つまり経年劣化のせいか。
どんなに長いこと、幸せだった頃と、それを全て失ってしまった今とのギャップに囚われているか。
それを、精神病質も抱えた上で、一人で耐えていることの苦しみが伝わってくる絵です。
美佐子ちゃん、もういいよと抱きしめたくなりました。
なんの取り柄もない人間ですが、人の子の親として、大変感情移入してしまいました。読んで良かったです。
ベスト1000レビュアー
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この巻は珍しく女性が対象者だったので他の巻よりも興味深く読みました。(自分は女性で、大人の女性の引きこもりの心理に興味があります)
が、ノンフィクションだからか?重きは対象者を取り巻く家族関係に向けられ、女性本人がなぜ引きこもりになったのかはあくまで現状からの推測にとどまりました。またその理由も妙に女の”性”を感じさせるものだったので、自分の求めてした感じとは違いました。今の日本、女性にも性体験がなく引きこもりになっている中高年がいると思うのですが、凶暴性などの面から、あまり外には出てこないのかもしれません。それはそれで問題だと思うのですが、この漫画はあくまで家族がSOSの声を上げるほど追い詰められた状態で援助する側の視点なので、仕方ないかもしれませんね。
アシスタントの子にもスポットがあたり始めて面白くなってきそうです。
が、ノンフィクションだからか?重きは対象者を取り巻く家族関係に向けられ、女性本人がなぜ引きこもりになったのかはあくまで現状からの推測にとどまりました。またその理由も妙に女の”性”を感じさせるものだったので、自分の求めてした感じとは違いました。今の日本、女性にも性体験がなく引きこもりになっている中高年がいると思うのですが、凶暴性などの面から、あまり外には出てこないのかもしれません。それはそれで問題だと思うのですが、この漫画はあくまで家族がSOSの声を上げるほど追い詰められた状態で援助する側の視点なので、仕方ないかもしれませんね。
アシスタントの子にもスポットがあたり始めて面白くなってきそうです。